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おひなさま
私のお雛様は7段の立派なものでした。
毎年2月の中頃になると祖母と母が飾ってくれていて、学校から帰ってくるとぼんぼりに灯りがついていて、ひなあられがあって、お雛様は凄く綺麗で、このお雛様は私のなんだ!と思うと嬉しくてたまりませんでした。
お雛様は母方の祖母が初節句に贈ってくれたものでした。
そのお雛様を数年前に供養しました。
祖母に感謝と素敵な夫に巡り逢えて、子供にも恵まれて、幸せな家庭を築くことができましたよ、
と手紙をつけてお寺で供養してもらいました。
祖母は私が高校生の時に他界しました。なので、手紙を一緒にお焚き上げしてもらいました。
私の娘にも、母がお雛様を買いましょうと提案したくれたことがありましたが、断りました。
母は、あなたらしいね。とあっさりでした。
夫の母からも提案がありました。
それも断りましたが、お義母さんはお裁縫が上手な人なので、お義母さんが作った世界にひとつのお雛様が欲しい!とお願いしてみました。
お義母さんは喜んで初節句に間に合うように作ってくれました。
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23年目です♡
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娘が幼稚園に入る前に作った記憶があります
と、娘には祖母と私の手作りのお雛様を贈りました。今でも飾るたびに嬉しそうに眺めています。
私のお雛様は、お役目を果たしてくれました。
今でもしっかりと目に焼き付けてあっていつでも思い起こせます。
物は消えてなくなってしまうけれど、記憶はずっと残ります。
娘もきっと、この気持ちが分かるだろうなぁと思うと、とても満ち足りた気分になります。
こうして想いのリレーって繋がっていくものなのかな。