安室奈美恵さんの後継者は必要なのか?
1:安室奈美恵さんについて
安室奈美恵さん。
彼女は『平成を代表する歌姫』といわれる存在です。引退した現在も多くの人を惹き付けている素敵な方です。
私は平成生まれなので、所謂「アムラー」世代ではないです。
安室奈美恵さんの活動の軌跡をある程度はリアルタイムで追ってはいたものの、その全てを知っているわけではありません。私が安室奈美恵さんを好きになったのは、「他人からの影響」です。他人からの影響で安室奈美恵さんのファンとなり、曲やライブをファンとして楽しんできました。
実は私は安室奈美恵さんという存在についてよくわかっていませんでした。
世代的にもドンピシャではないし、他人からの影響でファンになったという点からしても、安室奈美恵さんという方についてなんとなくの情報しか知りませんでした。
2:平成生まれからみた安室奈美恵さん
ここ最近、ふとまた安室奈美恵さんの曲が聴きたくなり、初期の頃から聴き直していました。実をいうとここ数年の間は彼女の曲を全く聴いていなかったのです…。
また、彼女の音楽だけではなく一人の人間のとしてのこれまでの人生に関しても自分なりに調べてみました。すると、以下のようなサイトを発見しました。
https://www.vogue.co.jp/fashion/article/toru-mitani-amuro-namie-four-years
【アムロ後継者不在問題】
安室奈美恵さんといえば時代の寵児ともいえる存在ですが、そのような彼女の後継者が現れるのかどうかということについては、ファンの間では特に関心をもたれている問題です。
私がこの問題に関して結論を出すとすれば、
『安室奈美恵さんの後継者は必要ない』という結論となります。
安室奈美恵さんといえば『歌って踊れるアーティスト』として有名です。
そして今の時代、歌って踊れるアーティストとして目立っている方は日本国内にはいません。
安室奈美恵さんの後継者について考える際に、まず日本国内においてそのような後継者というものは需要があるのかどうかということを平成生まれの視点から考えてみます。
正直なところ、安室奈美恵さんのようなアーティストは、今後数年間は需要がないと思います。
まず、今の日本のエンタメの特徴としては
・内向的
・非現実的
・無気力
というものが挙げられます。
このような今の日本エンタメの特徴と、歌って踊る安室奈美恵さんのパフォーマンスを比較してみると、親和性がないということが明らかとなります。
少なくとも流行というものは若者によって作られていくのではありますが、ここ数年間の若者というものは今の日本エンタメの特徴と同じく、内向的・非現実的・無気力という状態なのです。
安室奈美恵さんのような歌って踊るパフォーマンススタイルというものは非常に「パワフル」なのです。
これからの日本の流行を作っていく若者という存在は、恐らく今後数年間は先に述べた日本エンタメの特徴をもった存在として生き延びていくはずですから、安室奈美恵さんの「歌って踊れるパワフルなパフォーマンス」というものに対してはやや抵抗感が生まれるでしょう。
要するに、今の若者は「動的なエネルギー」よりも「静的なエネルギー」に惹かれやすい傾向にあるので、安室奈美恵さんのような「動的なエネルギー」に満ちたパフォーマンススタイルには入り込みにくいと分析します。
それこそ、「アムラー」世代だった人々からすれば動的なエネルギーを感じるアーティストがもう一度出てきてくれたら日本は元気になるかもと思うのかもしれません。
しかし、残念なことに動的なエネルギーを原動力としたエンタメというものは日本においては少なくとも今後数年間は必要とされないのです。
私はもう今では解散した某女性アーティストグループのファンでした。
※アイドルグループと呼ぶよりはアーティストグループと呼んだ方が本人達の売り出し方には合っているでしょう。
彼女達も歌って踊れるパフォーマンスをしていましたが、失礼ながら今一つ流行らなかったのです。私は彼女達と同世代なのですが、同世代として彼女達のパフォーマンスを見た感想としてはやはり「暑苦しい」といった印象を浮けてしまったのです。
もちろん、このアーティストグループを批判する気は全くないのですが、内向的・非現実的・無気力という傾向のエンタメを好む若者の間で人気を獲得するのは困難だったという結果には頷けます。
「歌も歌ってダンスも踊って、隙のない完璧なパフォーマンスをします!」というスタイルは、やはり平成以降生まれの若者からすると「暑苦しい」とか「古臭い」というイメージとなってしまうのです。
これからの時代に求められるものは、「静的なパフォーマンス」や「欠点がありつつも共感できるパフォーマンスを売りにしたエンタメ」であります。
安室奈美恵さんや某女性アーティストグループのような「動的なパフォーマンス」や「隙のない完璧なパフォーマンス」というものには親しみを感じない若者が増えていくでしょう。
『安室奈美恵さんの後継者は必要ない』などという主張をさせていただきましたが、それは安室奈美恵さんのようなパフォーマンススタイル自体への批判を基にした主張ではなく、そのような素晴らしいパフォーマンススタイルはこれからの時代のエンタメにはそぐわないのではないかという意図を基にした主張なのです。
平成生まれとして冷静に安室奈美恵さん後継者問題を考えてみたら、以上のような分析となりました。
しかしながら心の隅では、
「いつかまた安室奈美恵さんのようなアーティストが出てきたらかっこいいだろうな」と考えていますし、動的なパフォーマンスの時代が来たら面白いだろうなとも考えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?