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【読書感想文】「死ぬこと以外かすり傷」(→「かすり傷も痛かった」)を読んだ⭐︎衝撃、いろんな意味で

自分は図書館に行くのが大好きで、この度は、
箕輪厚介氏の「死ぬこと以外かすり傷」を借りて読んだ。

とっても面白い。
故岡本太郎氏を彷彿させる。
編集者と名乗っているが、
アーティストみたい、と思い読み進める。

まずタイトル「死ぬこと以外かすり傷」ワードが強い、よな。

発行年月日を確認したところ、
2018年8月28日 第一冊発行
6年前になる。と、いうことは、
高校3年生が小学校6年生の頃、と換算する。
(一応、高校教師なので。)と、いうことは、
時代の速度が高速になっている現代、
書かれた当時とだいぶ違うんだろうな、
という覚悟で読む。

よく社内で戦おうとする人間がいるが勘違いだ。戦うべきは会社の外だ。自分が自由になりたければ、金と感情をおさえて会社とはズブズブの関係になるのが理想なのだ。

「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介


同感、生産性ってこういう事だよ
って思う。

でも、箕輪さんは人間じゃないって思う場面が多々。
よっぽど、愛嬌があって、
大人物の庇護にあるのではないか?
じゃなきゃ、生きてないんじゃない?
と思うレベルの過激発言及び行動。

心配になり読了前にネット検索してみたところ、
2023年9月15日に「かすり傷も痛かった」
というタイトルの本が出されている事を認識。
痛かったんだね、そりゃそうだよ、と思う。

が、目次をAmazonで見て、吹き出してしまった、電車の座席で。
隣の女性がピクッとなる。ごめんなさい、
笑いを我慢するのに腹筋が痛い。
「死ぬこと以外かすり傷」の目次の
きれいな否定型の文だったから。
中学校の英語の授業で、次の平叙文を否定文に直せ、的な。
自身の痛みまで笑いに変えてくれるとは(のちに、笑い事では無かったと知る)。

でも、経験あるけど、
自分の傷を笑いに変えるくらいしないとやってけない、
って時もあって。
意外に世間は寛容で、
過去の栄光談より、失敗談の方を優しく包んでくれたりする。

やっぱり、人間だった。
やっぱり、面白い。
やっぱり、天才。

毎日のように人身事故が起こり電車が止まる一方で、獄中に堕ちて全てを失っても、あっけらかんと人生をエンジョイしている人もいる。そういう人が世の中にいることを知るだけで心が楽になればいい。

「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介

終盤のとこ。
簡単な言葉で言えば「思いやりのある人」なんだな、
と思う。
強いワードを吐く事との段違いのギャップに、
惹かれる。
彼の存在で救われる人は多いと思う。

ここは、編集者(出版社)に貢献すべく、
本を購入してもいいかも、
と思い、偶然にも本屋併設カフェに居た自分は「かすり傷も痛かった」を立ち読みした。

軽く息を飲む、それほどの衝撃。
なぜなら、文◯砲をくらったらしき著者が、
現在、異様に憔悴しているのが
文面から溢れていたから。

正直に言えば、彼を傷つけた何ものかに、
憤りを感じる。が、
その何ものかが何かは、わからない。
大衆心理等、
自分も含まれている可能性すらある。

こんなにもあったかく熱いハートをもった
稀有な文学青年が、
復活する日を、心から祈っています。

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