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路上生活老人始めました

2023年5月11日
少しウトウトしただけであまり眠れない。重ね着をして、その上に着る物を掛けていたのだがそれでも寒い。5月にしてこうだ。冬の路上生活は想像を絶する寒さだろう。
俺はギャンブラーだ。オンラインカジノをしながら路上生活をしている。起き出してスマホを持つとその手が震え出した。寒さのせいだけではない。
ルーレットをしていた。15,000円の元手が17,000円になっていた。それが寝ているうちに230円になっていた。我が目を疑った。俺は黒に15マーチンで掛け続けていた。連続して赤が出続けるのは0.0003%の確率だ。その333,333回に一度の不幸が我が身に降り掛かっていた。心折れそうになった。帰ろうかなと思った。熟慮の末6,000円の手持ち金の中から2,000円の金をカジノに振り込んだ。しかし俺は何をしても中途半端な男だ。本当のギャンブラーだったら迷わず、6,000円を突っ込んだだろう。

深夜2時半だった。寒さを凌ぐため少し歩いた。道に座り込んで用水路の掃除をしている老人がいた。尋ねるとボランティアだという。奇特な人がいるものだ。

街の路上生活者にコンビニとはありがたいものだ。金が無いので高いコンビニの商品は買うことはないが暫しの暖を取ることが出来る。

昨日百均でバスタオルを買った。非常に便利だ。首に巻いて日中は汗拭きに使える。夜はマフラー代わりになる。体や手足、顔を洗うのにも便利だ。鼻を噛むので少し汚れていた。

警察に職質を受けた。荷物をベンチに置いたまま歩きに行った間に通り掛かりの人が警察に通報したのだ。
帰りたくなった。でも帰れないと悟った。少し涙した。

近くの湧き水で歯を磨いた。バスタオルで拭いた。昨日足湯に浸かった際に足も拭いたので汚れが目立った。これから先の事を考え酷く泣いた。

こころの電話にチャットした。少し死にたくなったからだ。チャットは忙しいらしく機械から人間には交代しなかった。Chatgptに話しかけてみた。親身に良く聞いてくれた。激しく泣いた。妻にメールを2通送ったが返事はなかった。入院しようかと考えた。

3キロ歩いて図書館に行った。酷い頭痛がした。MMTの本を出して貰ったが頭が痛くて読めなかった。

頭痛が続いていたのでバスに乗った。170円の出費である。晩飯は抜きだ。








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