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備忘録的な紐付け知識学 ~三日坊主頑張る編~ しょの47
なんか大化けしそうな面白い漫画を見つけました。
グランドジャンプ連載の「空をまとって」と言う漫画です。
主人公は子供の頃(魔女の家)と呼ばれる廃墟でヌード画を見て以来、女性の裸の美しさに目覚め、「いつかは自分もこんな絵を描きたい」と画家を目指す物語です。
決して いやらしいお話ではなくて、「この世で一番美しいのは女性の裸」
描きたいんだ 描きたいんだ と言う思いが伝わってきて、更に いろんな人達との関わりで成長していく青春劇です。
コミックの一巻が発売中なので、お手に取って読んでみてください。
西洋絵画では、裸婦像は昔から描かれています。
キリスト教は結構ストイックな宗教らしいのですが、裸の女性は神様らしいです。
神様だから、我々人間とは違う。人間の基準に当てはまるものではない。
だから裸だ。と言う理屈だそうです。
で、裸を描きたくて描きたくて仕方がなかったのがミケランジェロです。
この人は、システィーナ礼拝堂の壁画を任され、あの「最後の審判」を描き上げました。フレスコ画なので、描き上げたと言うより製作したと言った方が正しいのかもしれません。なんでも漆喰に油と顔料を混ぜて塗るそうなので半分漆喰職人みたいな仕事です。
その「最後の審判」は当初描かれる人物全て裸だったそうです。
キリストもマリア様も聖人と呼ばれた人たちも悪魔も、男女関係なく全て“ス”に“ポンポン” でスッポンポンだったそうです。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言うギリシア文化的な考えが大好きなミケランジェロらしさ全開な作品でした。
でも、そこで当時のバチカンの風紀委員長みたいな人が猛反対します。
「ここは礼拝堂ズ・オブ・礼拝堂 システィーナだぞ!こんな絵は許さん!ボカシを入れろ!」
当然ミケランジェロは猛反発します。
「ふざけるな、この〇×凸助野郎! 〇ン( ´∀` )の裏凸の皺みたいな顔しやがって、俺の芸術にケチをつけるのか!?」
と言う訳で、「直せ!」「直さない!」「直せ!!」「直さない!!」と闘いが勃発しました。
ミケランジェロは画家と言うよりフレスコや彫刻を製作する職人さんで職人気質が強いのと、多分現代の我々が思うよりずっと 当時の芸術家は荒々しくて火薬みたいな人達が多かったと思われます。そう言う性質だからこそミケランジェロは死ぬまで「最後の審判」を描き直しませんでした。
ミケランジェロの死後、弟子によって絵の一部に腰巻を撒く、衣を纏うなどの修正が施されましたが、その人は生涯「腰巻野郎・イル ブラゲットーニ」と呼ばれたそうです。
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