電験2種1次試験の合格体験記・勉強法
令和5年度の電験二種の一次を受けてきて結果は以下のとおりです。
理論78/90点
電力59/90点
機械81/90点
法規68/90点
54点以上で合格なので一発で4科目合格できました。
4科目とも完全攻略と電験王の過去問5年分をメインでやることが多かったです。
過去問演習量が少なかったので1科目か2科目でも受かればいいかなという感じで受験しました。
これは僕が特別頭がいいという訳でもなく、むしろ物覚えが悪い方なのに一次試験を一発で合格できたのは、3種は5択ですが、2種1次は解くとわかりますが実質3択問題で結構勘が当たったりします。
また一見難しくとっつきにくそうな問題が多いですが、ベースとなる知識は三種レベルのものが多いです。
基本的な一次試験の勉強法は完全攻略もしくは、これだけシリーズを1~2周読んで電験2種1次試験の全体像をつかむ(問題は自力で解く必要はない)→電験王を10年分を三周はやるです。(自分は5年分を2周しかできませんでしたが、より確実に受かるなら上記の勉強法がいいです。)
電験王には過去問の解説の前にワンポイント解説が書いてあり、その問題を解く上で必要な公式等をまとめてありそれがとても役に立ちます。
そのワンポイント解説を読むと必要な知識が自然と身に付きます。
また三種の参考書や二種の参考書で気になったところは確認することで学力が付いていきます。
ちなみに僕は令和元年にエネ管をとり、そこから二種を取りたいと思ってはいましたが、その年に子供が誕生し勉強にあてる時間はほとんどありませんでした。
2種の参考書や問題集を揃えたり眺める程度のことはしていましたが。
令和5年までは電験二種を受けに行ったこともありませんでした。
しかし年が明けて令和5年になり心機一転、電験二種を本気で目指そうと思い、そこから電験二種取得を目標に動いていきました。
科目ごとの合格体験記
理論
この科目は学生の頃から授業でやっていて苦手意識は低く、完全攻略を合計3周くらいして、電験王を5年分2周やりました。この科目の完全攻略はわかりやすく、過渡現象を微分方程式を使わずに解く方法が載っていて時間の短縮になりました。
本当は電験王10年分はやり万全を期したかったですが時間の都合上できませんでした。
完全攻略は最初から答えが埋まっていて好き嫌いが分かれます。現に自分は電力・機械は使いづらくて苦戦しました。
またこの科目は三種と比べて特に数学が難しくなるので、理系出身じゃない方などは下記の数学の本をやることをおすすめします。
数学ができない状態で理論の過去問だけ繰り返しても砂上の楼閣になってしまいます。
電力、機械
完全攻略の問題の部分は頭にあまり入っていきませんでした。
内容が僕にとっては難しい上に解説もあまりなく理解が進みませんでした。
どちらかと言うと冒頭のテキスト部分の方が役に立って、このあたりは土台になる所なので良く読みました。
しかし完全攻略を眺める程度にはやったので、これらの科目の全体像はつかむことができました。
全体像をつかんだところで電験王で過去問演習をやりました。
1周目は全然解けないので自力では解かずに解説をよく理解をすることに重点を置きました。
ワンポイント解説で必要な公式を頭に入れつつ3種の本や2種の本やネットで気になるところを確認していくことで学力が付いていく感じがしました。
2周目は電験王をクイズ感覚で解いていって、大体6割前後くらいは得点ができるようになりました。
本当はこの科目も電験王を10年分はやりたかったですが時間の都合上5年分しかできませんでした。
3種と違うところは電力だと安定度がでてきます。
等面積法や定態安定度や過渡安定度です。
機械だと誘導機は発電(‐1<s<0)や制動(1<s<2)などについても抑えておく必要があります。
法規
この科目も上記と同様に完全攻略や電験王をやりました。
法規の完全攻略の問題部分は電力や機械と違い暗記要素が強いので比較的頭に入りました。
法規は過去に出た問題からは若干外してくるので、電験王の過去問だけではなく完全攻略の問題部分も良く読みました。
今回は5年分しか電験王はできなかったのですが、本当は電験王15年分と完全攻略と絵とき法規かやさしく学ぶ法規などの三種の難しめのテキストの読み込みをやろうと思っていました。
やはり法規は過去に出た問題からは若干外してくるという傾向からバリエーションを増やしたかったです。
その他
電験王は電子書籍でタブレットで持ち歩いて読んでいて、紙でもプリントアウトして紙の方は家に置いてありました。
紙は重いのであまり持ち歩きませんでした。
タブレットでクイズ感覚で解いてみて、家に帰ったら紙の方を見ながら、できたできなかった問題を思い出して紙の方にできたら○、間違えたら×、勘であたったら△を付けて記録していきました。
どの問題も2週目以降は小問5個中3個正解、つまり6割取れることが多くなり、勘で当たってる問題もありますが2科目合格位の合格ならいけるかもって状態ではありました。
僕にしっかり学力があるというより三種の知識や前後の文脈に頼ることが多かったです。
繰り返しになりますが、電験王は解答解説の前にワンポイント解説があってそれがとても役に立ち、それを読みつつ、完全攻略だったり3種の本で確認し肉付けして学力がついていった感覚がありました。
また三種の復習で強化書という不動先生の本もよくパラパラ読んでいました。
この本は三種の本としては難しいですが2種用にちょうど良く要点がよくまとまっていてオススメです。
ちなみに二次試験の時も基礎内容の確認でよく使いました。
勉強と受験をとおして言えることは三種と違って日本語の整合性だったり、文脈から答えを結構絞ることができるので、自分のように仕上がっていなくてもとりあえず受験することをオススメします。
三種の知識で得点できるところも結構あり案外科目合格します。
一次試験は足切り要素が強いのでできる限りサラッと仕上げたいところでもあります。