エネルギー管理士(電気分野)の勉強法と問題集・参考書のレビュー
エネ管の電気分野は電験3種と似ている問題がたくさん出ますが、微積やベクトルオペレータや三相不平衡回路など3種で扱わない出題があり3種より少し難しいです。
また年1回しか試験がないですが3種と同様に3年以内に4課目を取らないと合格にはなりません。
合格得点率は3種と同様に60%です。
さらに免状をもらうには実務経験が必要です。
以下、電験三種を持っていることを前提で勉強法を書きます。
基本的な勉強のやり方ですが
テキスト(徹底研究か超速マスターなど)を1~2周して全体像をつかむ→過去問10年分を5周する
です。
過去問を解いていて気になるところは適宜テキストやネット等で確認は必要です。
僕はこの方法で4課目一発で受かりました。
毎年似たような問題が出るので過去問演習がとても大事です。
以下に自分が実際に買って読んだ本のレビューを書きます。
徹底研究★★★☆☆
4課目が一冊にまとまった本です。
一番有名な本かもしれませんがいまいちわかりにくい。
テキスト部に書かれていないことが問題で出てきたりするので戸惑いますが不動先生の本の特徴でもあります。
自分はこの本を全体像つかむのにメインでやっていましたが、テキスト部を割とちゃんと読んで問題部分は流し読みしてエネ管の全体像を掴みました。
超速マスター★★★☆☆
内容が薄めの本ですがエネ管の全体像をつかむにはいい本だと思います。
読みやすくてわかりやすいですが3種を持っている人からすると知っている簡単な内容も多くあるので、知っているところは飛ばしながら読むといいと思います。
徹底研究か超速マスターどちらかやればいいとおもいます。
徹底マスターシリーズ★★★☆☆
徹底研究や超速マスターと違い1課目で1冊になっていてボリュームがありますがその分詳しく書かれています。
問題もたくさん載っています。
この本をしっかりやってもいいですが過去問10年分をさっさとやった方が合格への近道だと思います。
しかし辞書として持っていていいと思います。
試験講座シリーズ★★★☆☆
省エネセンターが出しているいわば公式本で徹底マスターシリーズと同様に1課目1冊になっている本ですが徹底マスターシリーズより内容が固いです。
徹底マスターシリーズか試験講座シリーズはどちらか辞書として持っていればいいと思います。
エネルギー管理士電気出るとこだけ★☆☆☆☆
用語と問題が載せてありますが内容が薄くて中途半端な本の印象です。
特に不要だと思います。
過去問(オーム社)★★★★★
これを1冊5周すれば合格できます。
電験でもそうですが個人的には電気書院よりもオーム社の過去問の解説の方がすっきりまとまっていて好きです。
過去問(電気書院)★★★★☆
オーム社の過去問と比べると解説が冗長に感じてもう少しポイントを抑えてほしいです。
しかしオーム社の過去問で理解できない所は電気書院の過去問で理解できたりするので過去問はオーム社と電気書院のものどちらも持っていた方がいいです。
エネルギー管理士電気分野模擬問題集★☆☆☆☆
過去問10年分やってさらに演習をしたい方向けだと思います。
自分は特にやらなくていいと思いすぐに売ってしまいました。
デルデル用語早わかり★☆☆☆☆
用語集です。
用語の隣に解説が書いてありますがわかりにくく書いてあります。
特に不要の本です。
エネルギー共通課目問題集法規★★★★☆
法規を体系的に勉強したいと思い買いました。
とてもいい問題集でしたが新版が出ていなく最新の法改正には対応できていないです。
しかしこの本がなくとも、徹底研究の法規の太字や線引いてある部分を中心に読み込むことでも体系的に法律の学習はできます。
以上がレビューです。
エネ管は3種のように過去問と全く同じ問題は出ませんが類題の出題がほとんどです。
ちなみに自分は過去問10年分を5周してどの課目も8割前後で合格しました。
いきなり過去問をやってみてもわからないところが多く進んでいかないと思うので、徹底研究や超速マスターで体系的に勉強して、過去問演習の際はそれらのテキストや徹底マスターや試験講座などの辞書本で気になるところは調べながら学力を付けていくといいです。