なぜか人に優しくできなくなってきたという悩み。
こんにちは、専門作業療法士の崖の上の父ちゃんです。
みなさん、こんな悩みないですか?
前は、誰にでも優しくできていたはずなのに、なぜか少しのことでイライラしたり、優しくしたいと思っててもなぜかできなかったり・・・
性格悪くなってしまったのかなぁ?など考えたり、感じたりしたことありませんか?
今回は、このような悩みに対しての解決方法を私なりに投稿させて頂きます。
さっそくですが、
そもそも、このようになる原因のひとつに脳のある部位が働きづらくなっていることが挙げられます。
それは、前帯状回と前頭連合野という部位です。
前帯状回は
人とのつながりや思いやり、共感を感じる脳の部位です。
この部位と、
前頭連合野、
物事をあれこれ考える部位です。
が関連し合っているのですが、これらの機能がうまく働いていないと、
人に思いやりがもてなかったり、人から言われたことに対して共感できなかったり、もういいやめんどくさいなどの現象が起きてくるとされています。
では、なぜ、ここの機能が働きにくくなるのかと言うと、
みなさん、仕事、交友関係、プライベートなど様々な日常生活を送っていると思うのですが、
特に、その中でも
「人に気を使い過ぎているとき」
「本当は気にしていない人のことを想い考え込んでいるとき」
「本当は共感していないのに人に共感しているふりをしているとき」。
いわゆる、社会でいう協調性や社会性を働かせすぎているときにここの部位が疲労し、結果働きにくくなると言われています。
そこで、今回は、このようになった場合の私なりの考え方を2つお伝えしていきます。
そもそも、人に気を使わないように、人の事を考え込まないように、嫌いな相手とは共感しないように。と真逆の事をしたら楽になるのでしょうが、なかなか割り切るのは私の場合は難しいです。
そのため、2つの方法を考え、
先程の、前帯状回、前頭連合野を疲労させないように心がけています。
その方法が、
①脳を休ませること
やはりまずは、脳を休めることが第一だと考えます。
当たり前の話ですが、身体を休めたり、睡眠を取ると回復しますよね?
それと同じで脳も神経細胞という細胞でできているため、休めることや睡眠を取ることで、細胞が回復していきます。
脳を休める方法としては、
『睡眠により回復させる方法』と
これはややこしい話なのですが、
『集中しているときこそ脳を休ませることができるという方法』
があります。これは簡単に説明すると、例えば生活の中で、ぼーっとしている時に脳は休んでいると従来は思われていたのですが、
最近の研究ではデフォルトモードネットワークというのですが、ぼーっとしているときこそ脳が、情報の整理をし始め、フル回転で働いていることが判明されています。
つまり、脳を休ませるためには、
十分な睡眠を確保すること、そして、集中できる時間を多く作ることということだと言うことです。
私の場合だと、睡眠時間は必ず6時間~7時間は取る。集中できる時間を多く作るために、趣味を探し実行することを行っています。
趣味がないときの探し方は以前投稿させて頂いているので参考になればと思います。↓
②ワーキングメモリーを整理し、簡易化してみる
2つめの、ワーキングメモリーの整理と簡易化とは、まず、ワーキングメモリーとは、作業記憶と言われています。
みなさん何か頭の中で考えるときに、
この情報とこの情報とこの情報があって、これがこうなるからこうした方がいいかな。など複雑に頭の中で考えますよね?
わかりやすく例えると、
今から外出してコンビニに行こう、と行動を起こそうと想像して下さい。
その時に、
まず、徒歩で10分ぐらいだから、あと5分で髪の毛をセットして着替えて、玄関のガスが消えているのを確認して、カギを閉めて車で外出しよう。など複雑に頭の中で考えれていますよね?
これはワーキングメモリーとうい機能が働いているからです。
少し専門的な説明になりますが、
つまり、ワーキングメモリーは、下の画像のように、文字通り作業台のような場所に、数個の情報をおいて総合的に整理してくれているという機能があります。
先程、前頭連合野で物事をあれこれ考えていると言いましたが、ワーキングメモリーはこの部位の中に存在しています。
ワーキングメモリーの容量には、人によって差があり、どれくらいの情報を頭の中に入れ、情報処理をできるのかは個人差があります。
しかし、情報が多すぎると、忘れものをしたり、仕事で見落としをしたり、文字を読むときに初めに何が書いてあったか全然わからなくなるなどの現象が起こります。
脳疲労とも関連しているのですが、このワーキングメモリーが情報が多すぎて
パンク状態になると、頭が混乱し、思考停止状態になります。
そうなると、
隣接する、前帯状回(人とのつながりや思いやり、共感を感じる脳の部位)が働きにくくなることも判明しています。
つまりまとめると、
ワーキングメモリーが整理できていない、パンク状態にあると、
前帯状回が働きにくくなり、
結果、人に優しくできなかったり、思いやりが持てなくなったり、共感を感じる余裕がなくなったりしてしまいます。
そのため、ワーキングメモリーの情報を整理する。そして、簡易化するということが大切になってきます。
部屋を片付けたら、気分がスッキリするのと同様に、脳の中もきれいに整理してあげることが重要です。
私の場合は、とにかく頭の中であれこれ考えてしまい、行き詰ることがあれば、すぐに
『白紙の用紙やメモ帳に図や線、箇条書きなどで整理』をします。
↓イメージの画像です。
そして、簡易化することで、容量を多く使わなくて済むため、
私の工夫としては、
難しいことや悩んでいることなど、
多くの情報をあれこれどうしようか考えてしまう時には、
ノートで整理し
大きな項目として、
『情報を整理し3つになるまでまとめる』
これをすることで、整理と簡易化ができるようになります。
↓に私の参考書籍を添付しております。
今回のテーマをまとめると、
人に思いやりがもてなかったり、
人から言われたことに対して共感できなかったり、
もういいやめんどくさいなど
人に優しくできなくなってきたという考えてしまう時には、
前帯状回(人とのつながりや思いやり、共感を感じる脳の部位)や
前頭連合野(物事をあれこれ考える部位)が働きにくくなっていることが考えられます。
その対処方法として、
①脳を休ませること
『睡眠により回復させる方法』
『集中している時間に脳が休むという方法』
そして、
②ワーキングメモリーを整理し、簡易化してみるという方法
頭がパンクしそうになったら、ノートやメモ帳などで
『情報を整理し3つになるまでまとめる』
ということですることで、
最終的に、
脳が回復し、正常に働き、人への思いやり、優しさ、共感が持てるようになってくる
という結論に至ります。
今回の投稿では、専門的な内容が多く、うまく説明できず難しい点があるかもしれませんので、気軽にコメント頂けたら嬉しく思います。
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