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環境の影響。
片麻痺の父が一人暮らしできなくなって、私は何件か障害を持って暮らせる施設に見学に行った。
合わせて今住居の段差が何か手を加えて安全に使えるのか、も検討していく。
父は集団でレクリエーションをやる高齢者施設というよりは、付かず離れずの見守りがあって、安全に暮らせるところが良い。
色々まわるうちに、ちょっと楽しくなった。
私は家を見ることが好き。
散歩していても素敵なお家に出会うとじーっと見てしまう。(怪しい人。笑)
今回の見学で、コンパクトなマンションで段差がなく、広くも狭くもない丁度いい広さのサービス付きの高齢者住宅を見つけた。でも少し値段が高い。
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スウェーデンに行ったときのことを思い出す。
環境や古いものを大切に文化がよくわかる。
日本でいうサービス付き高齢者住宅のようなところは、何らかの支援が必要な方でお一人暮らしが難しい方が住んでいた。照明、家具がとても素敵で、安心する居心地の良い空間だった。
雰囲気がゆったりしていて臭いも無い。
スタッフが常駐している場所も、家の中の小さなオフィススペースといった感じで、赤いデスクチェアや木製のテーブルが設えてあった。
廊下もコンパクトだが、小さな窓があってお花やデザイン画が飾ってあったり、大きめのソファがひとつ、置いてあったり。
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アートって空間に影響を与えて穏やかなエネルギーになる。
そして環境って思っている以上に心身に影響を与える。
年をとる、歳を重ねる、最期まで生ききる、
色んな表現がある。
どこでどのように暮らしていくか、私は父の生活の援助にたずさわりながら、自身のこれからも考えるようになっている。