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ライドシェアは賛成?反対?

岸田文雄首相が所信表明演説で一般の運転手が自家用車で乗客を運び、報酬を得るライドシェアに取り組むと表明しました。世界的に見れば、少し遅いと感じてしまう取り組みですよね。「便利な国」という無意識な自己肯定感がライドシェアの取り組みを遅らせていたのでしょうか。さて、「現状維持」で満足してしまう日本にライドシェアは根付くのでしょうか。

2016年アメリカのロサンゼルスに旅行した時のこと。移動手段は電車とレンタカー、そしてUberでした。今から7年も前のことです。その時からアメリカの都心部ではライドシェアが常態化しており、移動したい場所で移動したい時に、待ち時間なく、移動できる手段が当時から普及していました。海外旅行初体験であった私は素晴らしいサービスだと感動したことを覚えています。

皆さんは日本での「ライドシェア」にどのような意見をお持ちですか。私は断然、賛成です。性犯罪や盗難など様々なリスクは抱えていますが、より便利な暮らしができることはアメリカの体験を通じて感じています。今回はライドシェアか解決する問題をいくつか紹介していきます。


働き手不足(タクシー運転手不足)解消

タクシー運転手は高齢化や新型コロナウイルス禍の影響で過去15年で4割程度減ってしまったものの、インバウンド解禁などもあって足元の需要は高い傾向にあります。その結果、東京の都心でも時間帯によってタクシーが足りず、観光地ではタクシー待ちの長蛇の列も珍しくないそうです。タクシー業界は運転手の確保策として、2種免許の取得要件の緩和などを求めており、国土交通省は過疎地限定で従来75歳未満だった個人タクシーの上限年齢を80歳未満に引き上げる方針ですが、無理やり働き手を確保することは安全性に懸念が生じます。高齢運転手が重大事故を起こしているニュースはよく耳にしますよね。こうした事態を解消するのがライドシェアです。近所の若者や主婦がマイカーが働き手となってくれれば、観光客にとっては頼りになる足となり、タクシー運転手不足が解消されるかもしれません。

観光業の活性化

新たな移動手段である「ライドシェア」が常態化することで電車、バスでは巡ることができなかった観光地に足を運ぶことができるようになり、今まで話題とならなかったスポットが脚光が浴びるかもしれません。インバウンドの回復で観光客が増加している中で新たな移動手段は観光業の発展につながると推測します。観光地のタクシー待ちの長蛇の列も解消が見込めますので観光業の活発化が期待できますね。

今後の展望

子を持つ親としては「ライドシェア」の安全性確保は慎重に検討して欲しいと考えています。事故が起こった時の責任の所在や運転手の飲酒運転や健康状態の管理など様々な懸念事項が山積みかと思います。「ライドシェア」が常態化している国々の事例を参考にして、日本に馴染む制度として落とし込むことを政府にはお願いしたいです。とはいえ、「ライドシェア」がもたらす便利さは日本に新たな価値観を与えてくれると考えます。どうにか懸念事項を解消して、実現してくれることを楽しみにしています!



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