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「アンファガスリッシリーバ」
男子1名
女子1名
女
「私は今初めて彼氏の家にいる。まぁ普通のことなんだよね、彼女が彼氏の家にいるって言うのは。うん、普通普通のことなんだけど…」
男
「お風呂、次入っちゃって」
女
「ひゃ!ひゃい!」
女モノローグ
「なぜ今この状態になったのか簡単に説明しよう」
〜回想デート中〜
女
「このクレープ食べてみたかったんだよねー!」
男
「どこでも食べれそうなクレープだけどな見た目」
女
「そういうこと言わないの!ここのはクリームがすごく濃厚で甘くて!それでいてくどくもないって有名なんだから!」
男
「そうなのか…あーむ。もぐもぐもぐ。ごっくん(食べる演技してください)お、確かにくどくない」
女
「私もたーべよ!あーむ。もぐもぐ。ごっくん。(食べる演技をしてください)んー!!おいしー!!!!やっぱり、グルメサイトに高評価されてるだけのことはあるなぁ〜幸せ〜」
男
「お前なぁ…クリームついてんぞ」
女
「っえ?」
男
「ぺろ(指でクリームをとって舐める)」
女
「っな!!」
男
「甘いな、ここのクリーム」
女
「そ、そういうのよくできるよね」
男
「え?普通じゃない?彼氏なんだし」
女
「そーだけどー…もぉーー!ってあれ」
男
「あ、あめ…」
女モノローグ
「2人でそばにあった屋根の下で雨宿り」
男
「こりゃー結構降ってきたな」
女
「だねー…ちぇー、せっかくのデートだったのに」
男
「あのさ、俺の家近いから良かったらあがっていかないか?まぁ雨には濡れるんだけどよ」
女
「い、いえ!?えっとその…い、いいの?」
男
「まぁここでずっと雨宿りしててもつまらないでしょ、せっかくのデートなんだから」
女
「ま、まぁ!それもそうね!」
男
「なら決まり!これ被れよ」
女
「え!ちょ!ま!」
男
「行くぞ!」
女モノローグ
「雨の音、彼の温かい手が私を引っ張る。彼の上着。彼の匂いに包まれる。幸せに包まれる。この時間が永遠であればいいのに。そんな事を思いながら気づけば」
男
「お風呂、次入っちゃって」
女
「ひゃ!ひゃい!あ、でもわたしそんなに濡れてないかも〜」
男
「何言ってんの、そのままじゃ風邪引くって…ってあれ、なんか顔赤くない?…動かないで」
女モノローグ
「顔近い近い近い近い!!これはあのそのおでことおでこで熱を測るという!!!でも近いって!彼氏だけど初の彼氏の家だし!?もしかしてそういう展開?そういう展開なの〜!?!?!?」
男
「熱は無さそうだな、ほら早く入ってきちゃいなよあ、もしかして…エッチな事考えてたりしてる?」
女
「んな!!!そ、そんなこと!初めての彼氏の家で急にシャワー浴びてきたからってそんな事か、考えてる訳ないだろうが!!」
男
「そっか…じゃー」
イメージ男が押し倒す
女
「…っ!…へ?」
男
「次はおでこじゃなくて、こことここ。くっつけようか」
女
「んな!ちょ!ま!」
女モノローグ
「雨の音。彼の手の温もり。シャワーも浴びてないのに体が火照る。彼の匂い。好きな匂い。幸せに包まれる。この時間が、永遠であればいいのに。あの時の私は…そう思った。。。」
END