夜勤の泊まり
夜勤を昔実はしてまして。夜職場に泊まっていました(仮眠時間がある)。もちろん女性と男性で別部屋なんですけど、シーツと枕カバーが男性部屋にしかなくて、毎回「入ります!」って叫んでから入らなきゃいけないんですけどだるくて。だるい。男性社員が「パンイチでいるかもしれないから一応叫んでね」って言ってて。
女性部屋は女子が少ないのでもはや一人固定のベッド(2段ベッド)になってたんですけど、なぜか先輩がいつまで経ってもシーツ取りに行かなくて、寝る直前になっても行かないんですよ。
気づきました。
「これだれもシーツとってねぇぞ」と。
確かに、ほぼ自分専用だし、一週間に一回一式クリーニング入るし(シフトはほぼ週一)……。
シーツ敷かなくていっか。もう。
それから月日は流れ、違う店舗に行く流れになりました。1からの生活です。そこでの生活は今までと違くて、女の先輩に目をつけられていちゃもんつけられて怒られるみたいな日々でした。
ある日、女の先輩に呼び出されて、「松本さん、シーツ敷きっぱなしで帰るのやめてくんない?」と怒られました。
え?敷いてんの?ガチ?
「松本さん、シーツ敷きっぱなしだったでしょ?」
そこで気づきました。「ここではみんなシーツ敷いてんだ」と。
もちろん、ちげぇよだって敷いてねぇもん、とは言えません。
「松本さん、なんでシーツしまわないの?」
だって敷いてねぇもん
「今週と先週いた人でここのベッド使ったの松本さんと後一人しかいなくて」
じゃあ後一人だろ、だって敷いてねぇもん
「松本さんしかあり得ないんだけど」
もちろん、ちげぇよだって敷いてねぇもん、とは言えません。
自分の天秤で「敷いてないことを正直に言うか」「しまってなくてすみませんでしたと言うか」の2択がカタカタしてました。
カタカタカタッカタッ……。
「しまってたと思ったんですけどしまってなかったらすみませんでした」
「次から気をつけてね、本当」
シーツ敷くところから始めます。すみませんでした。