エホバの証人:離れてから気づいた仲間関係の違和感。
エホバの証人として生活するのが、精神的にものすごくきつくなり、徐々にJWを離れました。
そして、仲良くしていた幾人かの姉妹達はいましたので、離れた後も時々連絡を取っていました。
とは言っても、私から連絡することはほとんど無く、あちらから連絡が来ると言う感じですが。
そして、姉妹達とのやりとりで何となく引っかかるなと思う事がありました。
連絡の際の違和感
ずっと会っていない人とのやり取りでは、まず「元気?」と聞かれることも多いでしょう。そして、現状報告になります。
離れる前なら「まぁまぁ」とか、「あまり元気では無い」と言った回答をしていました。
この他愛も無い、相手を気遣う様な言葉である「元気?」と言う問いに対して、すでにJWから離れていた私は「元気である」と伝えます。
実際、離れてからの方が、体調も良く、生活全体として見ても上手く回っていました。
離れる前はネガティブな回答が多々ありましたが、離れてからはポジティブな回答になったと言うのを、姉妹達はどう感じていたかは、私の想像から死か分かりません。
私の想像から、姉妹達の感じ方を勝手に推測すると、JWである彼女たちは離れた私があまり上手く行っていない事を期待していたのでは無いのかな?と思います。
JWは、「エホバから離れたら、不幸になる」と言うような事をほのめかして教えます。
なので、JWとしてとどまっている姉妹達は、心のどこかで、私がそうなっていると期待しているのでは無いかと感じました。もちろん、心の表面ではそんな事は思っていないでしょう。表面上は上手く行くことを望んでいるでしょう。
しかし、深層心理下ではどうでしょうか?
もしも私が、「うまく行っていなくて、調子が悪い」などと答えれば、嬉々として、「集会や大会でこれが良かった。あれが良かった」「この雑誌のこれが助けになったよ」と言ってくる雰囲気はありました。
深層心理下で、離れた人が上手く行っていると言われると、きっと、JWに戻ってくる様に言いづらくなりますよね。だから、上手く行っていない方が、連れ戻すのには都合がいいと感じているかも知れません。
もちろんこれは私の憶測です。
連絡が来るのは決まってイベント前
だいたい姉妹達から連絡が入るのは決まって、記念式、大会、特別集会前です。
分かりやすいですね。
大事なイベントだからと誘っていると本人は思っているようですが、離れた身としては、ただ再訪問の数に入れているだけ、または、ただ組織に連れ戻すきっかけを作りたいだけの様に見えます。
イベントごとに必ず、離れた人にも連絡を取って勧誘してくださいと集会で励まされますからね。それを忠実に行っているのだと思います。
もしも本当に、「私」と言う存在に対する関心があるのなら、イベント前とか後とかは関係なく連絡できます。でも、そうではありません。大抵の連絡はイベント前であることが多いので、まぁまぁ、下心ありの連絡であると判断します。
とはいえ、イベント関係無く連絡をくれる姉妹もいました。こういう人には、心を許したくなります。
ですが、やはりJWに戻ることはありません。
何も無い時に連絡が来るものの、安否の確認でも無ければ、勧誘でも無い連絡もあり、まったく目的が見えないものもありました。これは一体何がしたいのか分からず、その人に対する不信感が湧きました。
離れたからこそ見えやすいものがある
灯台下暗しと言う言葉の通り、あまりに近くにいすぎると見過ごしてしまう事柄と言うのは多くあります。
JWは、「人に関心を持って接する様に。そうしたら人々を真理に引き寄せられるから」と教えます。
関心を持つにしても、そもそも、下心ありきの人への関心ですので、結局のところ、本当の意味で「その人」に対する関心では無いのです。離れてからはこれをハッキリと感じる事ができました。
私自身、JWの頃は、他人に関心を持つよう努力しましたが、やっぱり前提として「真理を伝える」がありましたので、本当の意味で人々への関心を払ってはいなかったでしょうね。
残念ながら、「関心を持って真理を伝える」は自己満足でしか無かったです。
そして、JWで人々に関心を持つと言う言葉の意味が、過干渉や余計なお世話になりがちな理由も結局のところ、本当の意味での関心では無いからですね。
これがJWとして活動している時に、JWの仲間関係に感じる違和感だったのだなと離れてから思いました。
そのため、本当に「心の友」と言える様な人をJW組織の中で見つけるのは難しかったのでしょう。