エホバの証人だった頃の方が無知

エホバの証人(以降JWと略)は、真理を知っていると誇らしげにします。

「真理を学んでいる」とはいえ、私はJWだった頃の方が、無知であったと思います。

JWも警戒しない有名な象徴


JWでは「○○はサタン的だ、この世的だ」と教え、「この世」からできるだけ離れている様に教えます。そのため、娯楽等に関しては結構厳しく選別する必要があります。

しかし、どうでしょう。

映像の娯楽等で、残虐であったり、性的なニュアンスやシーンがあるものは、避けるべきものとして分かりやすいです。

人間が本来持たない能力を使う(魔法など)作品も、まだ分かりやすいので避ければよかったのです。

では、悪魔サタンは巧みに「象徴」を用いて人々を欺いてくるのだと言った時、一体、それはどのようなものなのか私にはわかりませんでした。

数字の「6」が三つ並んで、「666」は悪魔の数字だから不吉な数字であると言われています。これは、JWはあまり言及しませんが、世の人は半分面白がって言及します。

でも私はこの様な数字が、企業のロゴに巧みに取り入れられて使われているなんて知りませんでした。

例えば有名なディズ〇ーランドの英語のロゴには、666と言う文字が隠れていると言う事を知るJWは、どのくらいいるでしょうか?

JWの成員の中にもディズ〇ーランドに行くことを好んだり、グッズを持っている人もいました。このことから、ディズ〇ーが作品の至る所に、悪魔的な象徴や堕落的な映像を混ぜ込んでいるなんて知っているJWは少ないのでは無いかと思います。

超有名企業なので警戒するべき対象なのですが、ディズ〇ーを警戒するJWはいませんでした。ディズ〇ーは健全と言うイメージを持っているJWが多かったように感じました。

(ちなみに私は、ディズ〇ーは苦手でした。日本アニメの方が好みに合ってました。日本アニメが健全かどうかで言えば、健全と言えるものも、そうでないものもあります)

かえって知る事から遠ざけられるJW


JWでは散々『目ざめよ!』や『ものみの塔』等で、「有名作品の中には悪魔的、および性的な象徴を絵に混ぜ込んでいたりします。とても巧妙に、だれもが警戒心を抱かないであろう所に隠されています。そしてそれは、サタン側に都合が良いので、「この世」では非常に有名で、多くの人が後押しします。」と言う様な事が書かれていました。

しかし、例えを挙げたり、どの企業の何がそれに該当するのかはよく分かりませんでした。一宗教団体が名指しで○○は悪魔的だからダメなんて言うのは、個人的にも引っかかってしまいます。

(娯楽作品としてはポケモンやドラゴンボールには名指しで言及してた気もしますが)

なので、名指ししない事までは、仕方ありません。

結局何がどう悪魔的なのかを自分で調べない限りは分からないのです。

私自身は、現役JWだった頃は、「「この世」が使う象徴って何だろう?」とネットで検索して調べる事はありませんでした。

なぜなら、JWが出版している本以外で宗教的な事を調べる事、ネットから情報を得る事を非難してましたから。

「本はこの世の人が書いている。誘導だ」
「ネットはどこの誰かも分からない人が書いている。嘘が多い」

と。

ダイレクトに上の様な言い方をしなくとも、この様な感じなので、JW以外から宗教がらみの知識を得る事に躊躇してしまってました。

結果、真理を知っているはずが、無知であったと思います。

JWを離れてからの方が学べる


晴れて?JWから離れ、なんとなくネットの中を徘徊していると、JWで無い方々が「この世」は、悪魔的な象徴に満ち溢れていると発信しているブログや動画を見つけました。

簡単な所で、666の数字や土星のマークを企業ロゴや、歌手やバンドの名前に混ぜていますと、発信していました。他にもハンドサイン、着る物や画像イメージにある絵柄等、悪魔的な象徴の画像をバンバンアップしてくれているので、分かりやすく、イメージが掴みやすかったです。

ただ、アレもコレも悪魔的な象徴なんだな!ほとんどどの有名企業はそうじゃん!と言う状態になります。

映像娯楽なんか、どれもこれもやっぱり悪魔的じゃねぇか!

と言う感じなので、象徴の歴史、企業の歴史、企業の関連会社、企業の社長等、色んな観点から「本当にそうなのか?」「どんな意図をもってCMを作っているのか?」等考えながら、情報を精査しないといけませんが。

なんでもかんでも、「悪魔的」って言ってると、結局JWみたいですもの。

かえって無防備なJW


JWの教えのおかげで世の中には警戒すべきものがある事は、わかりました。しかし、じゃあ実際にどの様なものを、どの様に見た時にアウトとなるのかに辿り着きませんでした。

そのため、全部が悪とまではいかない物の、極端にもすべてが悪に見えてしまう事になります。

きちんとした見方を知る事をしなければ、結局のところ、ディズ〇ーに隠された象徴などを知らなければ、健全な娯楽として、会衆の交わり等で子供と一緒に見てしまうでしょう。知った上で注意しながら見るのと、そうでないのでは、まったく違いも出ます。

JWの教えに従って生きるとかえって無防備になり、結果的には本当の意味では自分を守る事にはならないなと結論づけています。

すべての事を1から10まで教えるのが筋とは思いません。しかし、JWは教えない言及しない部分がありながら、色んな形で、JWが教える事以外の知識が入り込まないように、ブロックしてる面があります。

ブロックしている事によって、無知となり、無防備になるとしたら、果たして真理に近づくことは可能なのでしょうか?

私は、真理から逸らされる気がしています。



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