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なんで文学部なんですか?
こんにちは。?!めめへぬひれもひです。
さて、今回のテーマはタイトルにもある通り
「なんで文学部なんですか?」です。
勘の良い方はわかったかもしれませんが、これは文学部あるあるです。そして、言われると割と腹が立ちます。
解説すると、数ある大学の学部の中からどうして文学部を選んだの?っていうことです。
確かに他の文系学部なら、法学部は法曹を目指したり、経済学部は公認会計士などを目指したり、教育学部は教員免許を取得したりなど、ある一定の将来が想像しやすいんですよね。
かといって、文学部って個性的な学部かと言われると違います。もはや地味。世間のイメージ的には、そこで何かを学んで次に活かせるの?状態です。
それによって放たれる最悪の一言がタイトル
「なんで文学部なんですか?」です。
これを聞く人間、許すまじ。
今回はこれを聞く人間を撲滅していこうと思います。負の連鎖はここで食い止めよう!!
そもそも文学部で何を学ぶの?
これもよく聞かれます。そして、今回の話をしていく上で大事なことでもあります。
でも、実際に文学部に所属している私でも、厳密にいうと何を学ぶのかよくわからないんですよね。それはなぜかというと、全国にある文学部、学ぶことがバラバラすぎるからです。
まあ、少しずつ攫っていきましょう。(大学によって相違がありますが、ざっくりまとめていきます。)
文学系
日本文学 英米文学 フランス文学
ロシア文学 中国文学 ドイツ文学など
語学と兼ねられていることもある関係で、メジャーな国の学科が多い気がしますね。中国文学で台湾文学も学べたりなど、範囲は大学によってまちまちです。
歴史系
日本史学 東洋史学 西洋史学
文化財学 考古学など
歴史学と考古学は、正確に言うと違うみたいですね。資料と史料の話や、文字資料かそうでないか、みたいな違いをよく聞きますが、歴史系にはあまり興味がないのでわかりませんね。
哲学系
中国哲学 西洋哲学 インド哲学
宗教学 神学 美学 美術史学
宗教や哲学は歴史とも関わりが深いので、歴史的側面を持ち合わせている学科も多いですが、文学部の中で1番何やってるかよくわからないのがここですね。先生も1番変わった人が多いです。その分楽しさもありそうですね。
心理系
心理学
臨床心理学をはじめとして、その中でもいろいろ分かれていますが、文理融合型の学問のイメージですね。教育学部に設置されてることもあるみたいです。心理士さんとかになるなら、こういう学問なのかもですね。
地理系
地理学
これは意外だと思いますが、文学部で地理学科があるところもあるみたいですよ。社会学部や理学部なところもあります。高校までの地理とは全く違うので、新鮮だと思います。(興味本位で前期に授業を取ってみました。)
言語系
言語学 英語学 日本語学
言語系は外国語学部として独立しているところもあれば、文学部の一学科として存在する場合もあります。私が1番興味関心がある分野はここですね。
その他
比較文化学
日本と外国、A国とB国など、様々な文化を比較しながら、それぞれの特徴を掴んだり、自国の文化を顧みたりする学問です。
文化人類学
フィールドワーク必須!実際に現地の生活を体験し、現地の目線から人間の生活を研究き、その土地に根付く問題から人間について考えます。これも面白そうです。
図書館学
司書さんになるためには必須ですね!これも学科というか、この学問も学べますよーという体裁のところが多いでしょうか?
詳しくは文部科学省のページを見るとわかりやすいです。こちらには学問の例しか書いておらず、何をするかがいまいちわかりづらい学問もあるので、個人的に代表的なものを考えて書いてみました。観光学や書道学など、何それ!?ってなる学問もあるので、時間があればちょっと見てみても良いかもしれませんね。
ここまでまとめてみると、文学部って本当に学問分野が広いし、場合によっては外国語学部や社会学部みたいに分割されてる場合もあるんですのね。人文社会系の学問を包括的に学ぶことができる場が文学部なので、なかなかまとめづらい部分が多いのも確かです。
しかし、中には心理士や心理カウンセラーさんなどに繋がりそうな心理学。美術館や博物館の学芸員さんになれそうな美学、美術史学、文化財学など、就職に繋がりそうな学問もいくつかありそうですよね。
文学部は就職先のイメージが湧きづらいという話をしましたが、学問によってはそうでもなさそうです。しかし、それはごく一部。他の多くの学問は、就職先のイメージが湧きづらいのも確かです。宗教を学んでどうするのか?言語を学んでどうするのか?と言われたら、少し話が別な気もします。
じゃあ文学部を選ぶ人が多いのはなぜでしょうか?
学問と就職
まあ、端的に申し上げましょう。
いや、就職するために学問学んでるわけじゃないから!!
文学部魂の叫びです。
学問以外のいわゆるガクチカだけを求める企業が多すぎます。学問に付随して、他に力を入れたことを聞くのはまだわかりますが、学問以外がもてはやされて、学問の優先順位が落ちるどころか、価値が無くなるのはおかしいですよ。
大学は学ぶ場であって就職に備える場じゃありませんからね。
学問を頑張った人間は、バイトやサークルに力を入れた人間よりも就職が不利になるかもしれないという、意味不明な文系の就職事情。どうしてこうなったのでしょう……?
まあ、社会に出てから文系学問が日の目を浴びる機会がないのも事実なのですが。
つまり、このガクチカ優先風潮がまさに「なんで文学部?」を生み出しているわけです。
文学部で学んでも就職に活かせない、なんて私たちにはどうでもいいわけです。なぜなら就職のために大学に行ってないし、学びたいことがただただそれだったから文学部を選んだ、だけだからです。
ちなみに教授が授業内でアンケートを取っていたのですが、同学年の半分くらいは親戚に「何で文学部?」と聞かれたらしいです。うーん、何という無情……
さいごに
大学は学ぶところで間違ってません。就職の準備のために行くところではないと思っています。
就職の役に立つの?って聞かれても、文系選んだ時点でもうほぼ役に立たないですからね。特に文学部は本当になーんにもないです。
いつかガクチカだけじゃなく、学問も日の目を浴びる日が来ることを信じて、今回のnoteは終わりにしようかな。
これを読んだあなたは、くれぐれも「なんで文学部なの?」と聞かないように!キラーワードですよ笑
それではまた次のnoteでお会いしましょう!
読んでくださりありがとうございます!