先生と神社巡り④
「先生と神社巡り③」の続きです。
神社の神様と話し合いをする先生の神様。
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車の中で、神社の神様と話し合いをしている先生の神様を待っている。
これがほんとの神待ち。
いったい何を話しているんだろう。
Q.「神様達、何を話し合っているんですか?」
A.「色々よねぇ」
…ざっくりと返されてしまった。
会話が途切れるとなんか気まずいので、また質問をしてみる。
聞きたいことはそれこそ無限にあるから。
Q.「先生は、どうしてこの仕事をしているんですか?」
A.「今まで色々やってきたけどね、私は、人の体に入ってしまいたかったの」
「へ」
まるでラノベとかに出てくる、包帯まみれでカッターを振り回して主人公を追い詰めるメンヘラ女が言いそうな言葉。
先生の口からそんな倒錯した言葉が出るなんて。
「だからね、色々な本を読んだの」
「生命学、エネルギー学…手相とかも勉強したかな」
「…そうなんですか(ガチの方か)」
倒錯しているのは、自分だった。
「よし、そろそろ行こうか」
「え?」
「神様、戻ってきたからね」
神社の神様との話し合いが終わって、先生の神様が帰って来たらしい。
境内を歩いた時間を含めても、約30分位しか経っていない。
まだ何も感じることが出来ないけど、きっと先生の神様は、本殿の中にいた神様に別れを言って、車の中の先生の中にスーっと戻ったんだと思う。
「この神社はね、春になると桜が咲くのよ」
「そうなんですか」
「また来ようね」
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【神様は話し合いをすることがある】
カルチャーショックで頭がボーっとしてたけど
またひとつ、勉強になった。
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おしまい