神様は頑張る人が好き
『頑張ってない』の続きです。
皆さんの前で急に指を指され、「頑張ってない」と言われてしまって、混乱して嫌な汗が出る。
お師匠様は続けて話す。
「神様は、頑張っている人間に力を貸したいと思っている」
「今の仕事を頑張っていたり、習い事とかに気持ちを込めて頑張っていると、神様が増える」
「頑張ってなかったりのんびりしている人には神様は入らない」
「お手伝いする必要がないからね」
メンバーの皆さんはうんうんと頷いている。
自分はよく分からないけど頑張ってない人間代表みたいな感じにされてしまったみたいで何だか悲しくなった。
すると、隣の席の人がニコニコしながら話しかけてきた。
「大丈夫、私も最初は4人しかいなかったから」
「ここで勉強していったら色んなことを覚えられるし、神様も応援しに来てくれるよ」
「(混乱して何も言えない)」
その日は神様がいてくれたことに嬉しかったり
頑張っていないと指摘されて驚いたり
お師匠様や皆さんは神様にたくさん応援してもらえているのに
私はダメな奴なんだと悲しかったりで混乱して泣きながら帰った。
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それから半年経ち、再び見てもらう機会が来た。
「今6人だね」
神様は2人増えていた。
何かを必死で頑張った!という訳ではなく、何かをする時、それにきちんと集中するようにしていたと思う。
お師匠様やメンバーの皆さんにちょっとだけ近づけたのかもと思うと、嬉しかった。
「神様、ありがとうございます」
…しかし1年後。
「3人しかいないぞ」
まだ頑張らないといけない。