お師匠様と神社巡り③
「お師匠様と神社巡り②」の続きです。
神社や寺に寄付をしましょう。
神様のパワーが宿っているお札が送られてきます。
(お師匠様談)
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【伏見稲荷大社に行きました】
神社には、本殿(一番大きいメインの建物)の他にも、小さな社(やしろ)みたいな、本殿のミニバージョンみたいな建物がある。
お師匠様は、その小さな建物のことを摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)と言っていた。
自分はまだ違いが分からない。
「俺が神様に聞いたらね、順番としては…」
「末社、摂社からで、左の方から行けって言われた」
「それで、本殿は最後らしい」
「(知らない言葉ばっか)」
とりあえず、お師匠様と、勉強会のメンバーのみんなに着いていくだけ。
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神社に入り、まずは手水舎で手と口を清める。
「手をかざしてごらん」
お師匠様がおもむろに何もない空間に両手をかざす。
「神様がちゃんといる神社は、手をこうするとあたたかく感じる」
あたたかく感じる、と言われるとあたたかい気もする。冷たい感じはしない。
つまり、まだよく分からない。
お師匠様が言うんだから神様はちゃんと神社内にいるはず。
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【あ、神様いない】
伏見稲荷大社の本殿の周りは、たくさんの人が写真を撮ったりお参りをしたりしていて賑わっている。
お師匠様は一人で本殿の前に進み、目を閉じて手をかざしている。
多分、神様がいるかを調べている。
「あ、神様いない」
神様がいないと分かると、お師匠様とメンバーのみんなはすぐに歩き出す。
「(初めて来るから色々見たいなぁ…)」
お土産屋さんを通りすぎて、ちょっと奥に入った所にある、やや大きめの社にみんなが集まっていた。
お師匠様はまた目を閉じて、社に向かって手をかざす。
「あ、神様ここにいた」
「えー?」
きらびやかな本殿と違って、ちょっと古い社。
来ている人も、この社にはあまり足を止めず、千本鳥居の方へ歩いていく。
神様、何でこんな奥の社に引っ込んでるの?
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【お参りの仕方】
「じゃあみんな、お参りしよう」
「(二礼二拍一礼だったよね)」
ガラガラと鈴を鳴らし、おじぎを二回。
ぱちぱちと二回手を叩く。
(いつも応援してくれて、ありがとうございます)
(宝くじを当ててください)
(募金を頑張ります)
いつも笑われるけど、しつこくお願いしてみる。
お願いごとを心の中で言い終えて、おじぎをしようとしたら
ぱちぱちぱちぱちぱちぱち
一斉に拍手のような音が聞こえてきた。
なにごとかと周りを見ると、お師匠様をはじめ、みんなが独特な感じで手を叩いていた。
近くにいたメンバーの方に聞いてみた。
「なにやってるんですか」
「先生(お師匠様)のお参りの最後は、いつもこうやって手を叩くのよ」
「…(みんな驚いて見てる)」
神社や寺で、拍手のように手を叩いている集団を見かけたら、多分自分達です。
そっとしておいてください。
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【まとめると】
向かって左側の末社(まっしゃ)、摂社(せっしゃ)からお参りしていく。
本殿は最後。
神様がいないところはお参りしなくてよし。
↑あくまでお師匠様流なので、正式ではないかも
※重要※
拍手のように手を叩いている集団はそっとしておく。
神様がいるかいないか、一応自分でも調べてみますが
先生やお師匠様がいないと答え合わせできないので念のため、まだ片っ端からお参りしています。
もし神様がちゃんといるのにスルーしたら「なんやコイツ」って思われるの怖い。
おしまい