見出し画像

TWSBI DIAMOND 万年筆

久しぶりに沼が発動

筆記具が好きなんですよ。
もともとは、ボールペン好きから始まった沼ですが、万年筆とインクの沼にドボンと落ちた後に、ここ2〜3年はまたボールペンに戻ってきていました。

最近は流行病がやや落ち着いてきたらしく、海外旅行の広告が目に止まるようになってきましたよね。それで、見てしまったんですよ、台湾の旅行広告を。
そうしたら、「ああ、そういえば私、まだTWSBIを買っていなかった」ということを思い出してしまったわけです。(TWSBIは、台湾の三文堂筆業有限公司が製造・販売するブランドです)
万年筆TWSBIダイヤモンドを初めて見たのはかなり前のことになりますが、ペン先を外して専用のインク瓶から直接インクをちゅううううううっと吸入するのを見て、「これは!!」という衝撃を受けました。インクの色をダイレクトに楽しめる透明軸の第一線を行くと言っても過言ではないTWSBI万年筆でしたが、購入することができずにいるまま数年が経ってしまい、だんだんと熱も冷めてしまっていたのでした。
最近の円安などの影響で、初見当時からは値段はUPしてしまいましたが、今なら在庫もあるみたいだし、バリエーションも増えているので、買うなら今しかない!!と踏み切ったのです。

TWSBI DIAMOND 580ALR ネイビーブルー EF

ALR シリーズというのは、「ALをベースに、王冠、キャップ、テールと3か所のR=Ring(リング)にもテーマカラーを施したモデルです。また持ちやすさをより高めるため、グリップは櫛目仕上げされ、滑りにくくなっています。」(TWSBI HPより)とのこと。
軸色については、クリア・シルバー・ニッケルグレーとも迷ったのですが、今回購入するペンにはブルーのインクを入れることは決めていたので、ネイビーブルーを選びました。

ペン先はスチールなのですが、この書き味はかなり好みです。サリサリというか、スルスルというか。インクとの相性もあるかもしれませんが、インクの出は渋くもなく滑らかで、紙の上をペン先が気持ちよく動いていく感じ。
字幅も、海外製のEFの場合は、日本製のMくらいになることもありますが、これはちゃんと細字で書けます。(ゲルインキボールペンの0.4〜0.5くらいに感じました。)

インクは、ペリカンのロイヤルブルーを。

素敵すぎて、言葉になりません。

DIAMOND580は大型のペンで、ペリカンスーベレンM800と同じくらいのサイズです。ただ、M800はキャップを軸尻に挿して使用しますが、DIAMONDはこれをすると非常にバランスが悪くなり、また、軸尻からキャップを抜く時にも少し面倒なのです。なので、筆記時には本体軸のみで使用するほうが良いかなと思っています。

万年筆の良さは、使ってこそ

筆記具の沼も好き々で、特に万年筆は、装飾性や、ブランド価値や、歴史など、個人の好みで重きを置くところがさまざまですが、私はやっぱり使い心地を重視しています。
なので、できるだけ試し書き、試し握り、それも叶わない時には本体を目視、さもなくば手持ちの万年筆とのサイズ比較を妄想などなどをして、「使ったらこんな感じかな」というイメージを膨らませてから購入するようにしています。
ただ、万年筆の場合は個体差もありますし、試し書きや手に取ることが難しい場合もあり、割と「一発勝負」的な買い方をせざるを得ません。(せっかく手に入れても、あれれ〜ということもあるわけです) その意味では、今回購入したDIAMOND580ALRは、値段も手頃でしたし、購入した個体も「当たり」だったと思います。
そして、何より、この書き味。金ペンのぬらぬらとは違いますが、ボールペンとも違い、とにかく良い! 思っていた通り、否、それを超える好みの書き味でした。ネイビーブルーの軸にロイヤルブルーのインクも映えます。
これからも「書くこと」に邁進できる一本になりました。

あまりにドンピシャに好みのペンに出会ってしまったので、深い筆記具沼にハマっているものの、しばらくは他に目移りしないであろうと思えるのが不思議な感覚です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?