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みっきーのリアル登山者の端書き#696『登山者と山』

登山とは、山という自然のフィールドに分け入ることです。

それは単純に山というものを楽しみながらも、山自体に影響を与える行動でもあります。

人が歩くためには道が作られ、安全に登るために梯子が組まれ、休むために小屋が作られます。
物理的な建物だけでなく、人が歩くことで行動パターンが変化する生き物たちもいるかもしれません。
排泄物だって完全に持ち帰ることができないので、自然に残してしまうこともあります。

現地に入ることを目的とする登山と、山の環境の変化は不可分なものです。
それを知ったうえで、影響を最小限にとどめたり、あるいはそれを前提とした活動をするかが重要なことだと思います。

ところで観察という行為も、概ね現地・現場で行なうことになります。
そうした観察をしている自分もまた、周辺に影響を与えている可能性があります。
登山者と山と同じように、観察者と対象の間にも影響があり得るので、観察についてはそうしたことも気を付けていきたいものです。

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