みっきーのリアル登山者の端書き#675『シャワークライム』
とある低山の山頂でのんびりくつろいでいると、全身ずぶぬれ状態の人がやってきて、ずいぶん驚かされました。
お話を伺うと、その人は通常の登山道ではなく、その山を流れる沢を登ってきたそうです。
山を流れる沢を登ることを、単純に「沢のぼり」といったり、「シャワークライム」と呼んだりします。
装備としては、全身が濡れてもいいようにドライスーツやドライスーツを着込み、通常の登山靴よりもグリップ力の高い靴を使用される方が本格派ですが、完全に水に入らない枯れ水状態の沢登りであれば、通常の登山装備でも実施することができます。
私が挑戦したことがあるのは兵庫県芦屋の地獄谷の沢登りです。
その時期は沢の水量はほとんどないので、少し水気の多い登山道を上がるくらいの感覚で登ることができました。
水が通ることによって形成された沢の地形は、登山者のためになだらかに作られた登山道と違って自然のダイナミズムにあふれています。
そこをいかに進んでいくか、その地形を楽しむかが沢登りの醍醐味ではないでしょうか。
同じ登山をするにも、沢登りをするのか通常登山とでは楽しみ方も大きく異なると言えるでしょう。
ひとつの目標についてもアプローチを色々と検討することで幅が広がっていきますね。