みっきーのリアル登山者の端書き#884『キビタキの子』
職場のシャッターの前の地面に、一羽の鳥が止まっていました。
全く動く様子がなく、近づいてみるとキビタキのメスでした。
色が地味で小さかったので、最初はウグイスかとも思ったのですが、顔と背中の模様で判別することができました。
瞬きはしているし、細かな動きはするので生きているのは間違いないのですが、その場をちっとも動こうとしません。
怪我をしているのかもと思い、さしあたりその場所にいると人や車に踏まれる可能性もあったので、本来野鳥に触れてはいけないのですが、手袋を使って近くの塀の上まで上げてあげました。
手に乗せるときも全く抵抗がなく、まるで飼い鳥のようにおとなしく指につかまって、塀の上に乗せられてくれました。
ぱっと見では怪我をしているかなどはわからなかったのですが、しばらく放っておいたらうつらうつらしているようなしぐさも見せて、落ち着いているように見えました。
仕事があるのでずっとそのキビタキにかまけてるわけにはいかず、一旦その場を離れたのですが、30分後ぐらいには姿が無くなっていました。
無事飛んで行ってくれたものと思っています。
本来野鳥は警戒心が強く、定期的に餌付けられているような環境でなければ触るも近づくことも難しいのですが、何の不思議か貴重な機会に恵まれました。
感動とキビタキの可愛さに、朝一番からとても癒される時間となりました。