みっきーのリアル登山者の端書き#871『雲の山』
最近は朝夕でにわか雨なことが多く、朝焼けや夕焼けに入道雲が映えるというシチュエーションに恵まれています。
特に横から差す光によって、その表面の凹凸がくっきりと表されている入道雲は、山以上のスケールの大きさと、そして気が付けば消えてしまう儚さを併せ持つ、なんとも独特な存在のように感じます。
手の届かない次元のことを「雲の上」とも言い表しますが、それも含めると
①手が届かない
②いつかはかき消えてしまう
この二つが山と違うところであり、そこに一層心を引っ張られるのかもしれません。
手が届かないから、少しでも近くで眺めたい
いつかは消えてしまうから、心に残しておきたい。
普通ではマイナスになるところが、プラスに転じる面白さがありますね。
それも何か雲が持っている、他の要素との掛け算によって生じるもののように思います。
モノの魅力をしっかり観察することで、色々と広がる世界がありそうです。