感情
あなたは、感情表現ってストレートに出せますか?
嬉しいと言っては泣いて、悲しいと言っては泣いて。私は非常にめんどくさい女かもしれません。でもそれは、感情を出さずに溜めこんでしまっていたものが、突然なにかの拍子に吹き出すために起こることなのです。
ずっと長いこと、私はそういう感情というものを押さえて、人に対して出していなかったのだと思う。とくに怒ってどなるというようなことを本当にほとんどしたことがない。
以前に仲間と仕事してたときも、仕事上それぞれの仲間とのあいだで、みんな喧嘩やにらみあい、誤解からの断裂で夜中まで怒られたりもしょっちゅうだった。人が多く関わればそれもやむを得ない。
ヒステリックだった母が大きな声で怒ったりする為、私はだまりこむという反応でなんとか問題をすりぬけていたように思う。
喜びも同じ。好きな人ができると、頭はそればかりになっていっさいが収集つかなくなる。
そんな人だったの?と言われたことが在るけど、見かけはクールに何事にも動じない風にみられがちだけど中は情熱が渦巻いている。にもかかわらず「嬉しいよ」とか「好き」とか簡単に言えないため、一大事の恋愛ではそれに全集中してしまう。
変に正義感が強くて一本気で融通が利かないので恋愛感情で、他のことはいっさい手がつかなくなって、ほんとうにしょうもない女になってしまう。
高校生の時の初恋もよく机の下に入りこんでなやんでいた。好きとすなおに言えばいいのにね、と今では思うけど、感情を抑えるというくせがついていたみたい。おかげですっかり振られてしまって痛い失恋となったのです。
今感情の断捨離を徹底的にやってきたので、ようやく私の中の嵐がおさまって、自分が自分でいられるように、自分の感情を否定しないでそのまま表すことができるようになってきている。
それもこれも文章を書くということで最後の断捨離に拍車をかけることが出来てるからだと思う。神崎桃子先生のライター塾で、「文章というのは思いを伝えること」と教わり、思いをてらいなくぶつけて書きはじめたから。
桃子先生との出会いも、私にとっては必然でした。私の中の小さな少女の純粋な「思い」を、無視することなく、ちゃんと聞いてあげるというとても重要な行為を助けてもらっているのです。
大事なのは私の心。私の心を大事にして愛してあげること。もしそれができないなら、この世で1番大切な人を大事にして愛することなんかできはしないから。