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【4/10】切迫早産*入院生活「相棒は繊細さん」
リトドリンの点滴を『相棒』と呼んでいた。
一心同体でどこへ行くにも一緒
診察室に向かう時も、トイレもご飯も寝る時も…唯一シャワーのときは針を残して相棒とは一旦離れるくらい、ほぼ24時間ずっと一緒なのだ。
このリトドリンの副作用…
なかなかなものだった
一般的に副作用:
動悸(ドキドキ感)、頻脈、ほてり
指や手のふるえ、頭痛、頭重感、めまい
ふらつき、吐き気など
と言われている
私はまず「動悸、指や手のふるえ」の症状がでて、5日目あたりから「全手指の側面に発疹」の症状が追加された
はじめは、朝起きるといつもより鼓動が早いな
と感じ、文字を書こうとすると指が震えて、字がちょっぴり波を打つ笑
これが毎日続く!
ただ点滴に慣れて来る頃には
それらの症状にも慣れていた。
全手指の側面に発疹はタチが悪く…
一回掻いてしまうと手全体を痒みが襲い
痒すぎて気が狂いそうになった。
医師からはリトドリンの副反応では無く
薬疹では無いかということで塗り薬を処方された。
この相棒…精密機械なので
点滴の管が折れたり、踏まれたりするとアラーム…
エレベーターの少しの段差(揺れ)アラーム…
ことあるごとにアラームが鳴る
たまに何も無くても鳴ることもある♪
夜中寝返りをして管を踏んでしまったり、引っ張ってしまうとアラームが鳴り、看護師さんに相棒をみてもらわないといけない
眠りが良いときに限って
毎度アラームが鳴るもんだから
「夜泣きの予習か?」
と思いながら、気長に対応していた。
夜中はたいていどこかの部屋で
アラームが鳴っていた
入院生活が数日経った頃
看護師さんから「今までの入院患者さんが書いたノート読んでみる?」とノートを手渡される。
今まで入院していた方々…
時期も状況も入院期間も違う中
こんな風に過ごしたよ!
こんな気持ちでいるよ!
こういうことに気をつけているよ!
そして励ましの言葉がたくさん書かれていた
その方が最終的に
退院したのか
出産になったのか
転院したのか…までは書かれていない
それでも、このノートを読んで
見知らぬ入院仲間からたくさん元気をもらった
このノートのおかげで
病院にフリーWi-Fiがあることや
入院中の過ごし方を知ることが出来た。
看護師さんに「書いてみる?」と提案されたが
その時はペンを握る気力すらなく
他人を励ませる元気もない
自分の状況を客観的にみることもできず…
書くことができなかった。
時間はたっぷりあるはずなのに
何もやる気が湧かないし
この状況を受け入れることが出来ず
今までに味わったことのない
無気力な自分に嫌気がさした。