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コロナ禍前のブログ。新しい時代を生きる子どもたちへ、大人ができること(3)

学校を探すのをやめる

これまでいわゆる伝統的な学校ではなく、革新的?な学校やオルタナティブ・スクールを紹介してきました。

他にも、大阪府箕面市にあるフレネ教育を取り入れたNPO法人箕面こどもの森学園や、和歌山県橋本市をはじめ、福井県勝山市、山梨県南アルプス市、福岡県北九州市、長崎県東彼杵郡にも分校がある、ニイルのサニーヒルなど様々なオルタナティブ教育を取り入れた学校法人きのくに子どもの村学園、シュタイナー学校の先駆けである東京シューレなどがあります。

また、民間人から校長になり、学校改革をされた方も何人かいらっしゃいます。

ただ残念だったのは、こういう学校のほとんどが地方や地域活性化を必要としている所で、大都会の近くというのはないんです。

学校を作るための土地代が高いというのが原因の1つだと思いますが…

そういう学校を探して実際に子どもを通わせるには、その学校に通える範囲に住居を構えるか、寮があるところを選ぶかになりますが、親としても相当の覚悟が要りますし、万が一うまくいかなかった時のダメージが大きくなります。

さらに、調べたところ、こういう学校の創立者は今言われている学校の諸問題にいち早く気づき、1990年代(私が社会人になった頃)にはすでに作られていたところも多いのですが…

それから20年以上、劇的に増えているとはとても思えません。

公立学校の人事システムやら、教育委員会・文部科学省やら、教員養成・教員免許制度やら、関連組織が大きすぎてなかなか変われないんでしょう。

そこで、学校探しはもうやめようと思います。

ただ、まだ諦めません。

他力本願ではなく、少しでも能動的にできることは探していこうと思っています。

例えばホームスクーリングのようなもの。家でできる(ネットも効果的に使った)学習だけでなく、フィールドワークを必要に応じて取り入れる。

情報をたくさん集めて必要とされる人に届くようにする。

まだ漠然としたアイデアですが、いつか実現できたらいいなと思います。

教育者に読んでもらいたい本

たまたま図書館で手にとった本。

「ハーバード白熱日本史教室」(北川智子 著)

すばらしい。久しぶりにすばらしい本に出逢いました。

これは日本史の本ではありません。外国人が世界の多くの中から日本という国の歴史の一部を学び、それを人生にどう生かすか、という試みをハーバード大学でやってのけた若い教育者のお話です。しかも大学では数学を専攻していた理系の方です。

歴史専攻ではなかったからこそ発想できた教育法なのかもしれませんが、教育専攻でもないのに、英語で画期的なアクティブラーニングの講義を構築・実践できてしまった、しかもあの有名なハーバード大学で短期間で学生に評価されたというのがすごいです。

アクティブラーニングを構築するヒントは、彼女の趣味であるピアノ、絵画、スケートから得たそうです。

海外で教えられている日本史は、主に男性のサムライを中心としたもの。そこに女性が出てこないことに疑問を持ち、Lady Samuraiという研究をされたとのことです。

YouTubeでご本人が語る英語を聴きました。着物を着て、落ち着いた口調で流暢な英語を操る、日本人女性らしさを活かしたスピーチでした。

とにかく伝統を打ち破る発想をお持ちなので、もっと強いイメージの方を想像してしまいましたが、いい意味で裏切られました(笑)。

こんな講義があったらぜひ受けてみたいものです。

フィギュアスケート髙橋大輔選手のその後

話は少しそれますが、フィギュアスケートファンのフィギュアスケートにまつわる話です。

フィギュアスケートは楽器の演奏に似ているところがあり、いくら練習しても本番で力を発揮できなければ評価が悪くなる、技術だけでなく表現力が必要、などという点に共感しています。

男子シングルでオリンピックメダリストの髙橋選手が現役復帰したのも驚きでしたが、「氷艶」というエンターテイメントで演技力だけでなく、役者・歌い手としても幅を拡げたのち、来年からアイスダンスに転向というニュースが飛び込んできました!

男子シングルは、4回転ジャンプを複数飛べるのが当たり前になってきているので、怪我が心配でした。アイスダンスは高度なジャンプを飛ぶ必要がないのでその点は安心です。相性のいいパートナーが必要なのですが、女子シングルからアイスダンスに転向しオリンピックも経験している村元哉中選手と組むと知って、これは楽しみだと思いました。

「氷艶」で共演もしている二人なので、かなり期待しています。ジャンプだけじゃないフィギュアスケートの美しい表現の世界をもっと知らしめてほしいです。シングルで1人で戦うのと違って、2人なら1+1=2以上のものが出せるんじゃないかなあ。試合うんぬんはさておいて、フィギュアスケートの楽しみがまた増えました!

スポーツ選手は若い時がピーク、一度現役引退したら終わりというような定説を打ち破って、新たな可能性に挑戦する人を応援したいです。そして、これからの時代を生きる子どもたちに夢を与えてくれる存在になるといいなと願っています。

高齢化・少子化社会における危機

世界で初めて迎える高齢化社会を日本がどう対処するのかを、世界が注目しているそうです。

今のままでは、少数派の子どもが危ない!

親として危機感を感じています。

なぜなら、世の中は多数派の論理で動いているから。政治家は投票数を獲得し、政治家生命をつなぐため、多数派にアピールするから。

教育問題を語る上で気をつけたいこと。

ほぼ全ての日本人が学校教育を受けているので、教育問題はわかると口を出したくなるのですが、自分の知っていることはほんの一部でしかないという事実。

学校教育はあまり変わっていないようでも、世代によって育った社会環境が大きく違うということ。

文部科学省は、全国どこでも同じカリキュラムを受けられると言っていますが、自治体によって、学校によって、隠れたカリキュラムが必ず存在し、学校生活を送る上で少なからず影響を受けるということ。

年長者、経験者はとかくアドバイスをしがちですが、

「問題に耳を傾ける、共感する」

というだけで、当事者の心が軽くなることが多いのです。

言うのは簡単、されど実行するのは難しい。

私もこれから高齢者になっていくので気をつけなければなりません。

学校に行かないとコミュニケーション能力は身につかないのか

某スポーツ選手は練習時間を確保するために通信制の高校に行ってるんだって。

この高校は最近注目されてて…。

こう言うと、とある人は、

だからダメなんだよ。通信制ではコミュニケーション能力が育たない。コミュニケーションがとれない若者が増えるだけだ。

と言い放ちました。

学校に行かないと、コミュニケーション能力は育たないんでしょうか?

少なくとも、このスポーツ選手はコミュニケーション能力に関して問題なさそうです。このスポーツでは、自分1人の力だけでは試合で勝てないからです。

また、学校は必ずしも心身ともに安全な場所ではなくなってきています。体調を崩すほど人間関係に苦しんでいる人にとっては、学校に行くことはコミュニケーション能力以前の問題です。

学校以外でコミュニケーション能力を身につけられる環境にいられるのであれば、今の時代、学校は必須ではなくなります。

一口に通信制と言っても、いろいろな学校があります。その学校のことをよく知らないのに、表面上の意味だけ取って判断するのは危険な行為とも言えます。

今は、昔では考えつかなかったようなサービス・商品がどんどん出てきているので、年長者だから、学歴・地位が上だからといって正しい判断ができるとは限りません。

私は若い人たちに期待したいのです。若い人たちの判断を、長い目で見守りたい。残念な大人と思われないようにしたいです。

ここで終わっている

2019年5月~2019年10月までのブログでした。この後心身の不調もあって、ブログを書くのを中断してしまったけど、今読んでもそんなに古い内容ではないし、新しい発見がありますね。


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