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Amazonプライム「愛に乱暴」映画感想文
変わる日常に戦わず逃げず自らが壊れていく・・・
題名にインパクトがあって惹かれましたが内容的には新しい愛の概念が提示されていたわけではなく寧ろ古い女の生き方のように思いました。
映画の主人公は夫の実家の離れで暮らす子どものいない
専業主婦・桃子、結婚8年目、
義母と夫そして桃子を中心に、日常の些細な出来事が丁寧に映像化されています。
一見、平穏を保っているように見える日々。
しかし、その背後には不安定な危うさが潜んでおり、
桃子自身はそのことに気づいていません。
ある日夫のマモルから
「愛人との間に子どもができたから別れてほしい」と告げられ、
たった一言で桃子の日常は崩れ去ります。
この家の一員であることを前提に積み重ねてきた努力が否定されたのです。この家に住むことが桃子にとってアイデンティティそのものだったのです。桃子は深い混乱に陥ります。
「私は誰で、何者になるのか?」
そんな問いが心に浮かびますが、
夫と別れ新しい生活を始める勇気も視野も彼女にはありません。
その結果、桃子の内面で愛が暴れ、彼女自身を壊していきます。
8年前には確かに愛がそこにありました。
しかし、愛は時と共に形を変え移ろうもの。
いま、マモルにも桃子にも愛はありません。
愛は乱暴に暴れた末、彼らの間から消えてしまったのです。
追記1、「ありがとうございます。」とコンビニの店員に言われてその言葉が欲しかったのよ、という女主人公に違和感を持った。
追記2、「桃子といても楽しくない、生活が面白く無いんだよ」と夫の守。
夫婦生活の中で夫が妻に面白さとか楽しさを求めてるなんて!
ウチの夫は女房に面白さとか楽しさを求めていない、例えて言えば女房は家の中にある家具、いつもそこにあればいい、機嫌よくいつものようにあればいい、人には勝手に触らせたく無いけど特に大事にするとかもない。