ワークライフバランスが叫ばれる現代社会

巷では「ワークライフバランス」という言葉がよく使われています。
元来、日本は仕事至上主義の在り方が当たり前であり、日常を投げ打ってでも仕事に励むことが素晴らしいという見方がなされていました。
しかし、働きすぎにより、心身を壊したり、ストレス状態に苦しんだりする人が後を絶たなくなってしまいます。
その結果、近年では仕事優先の在り方が問題視され、ワークライフバランスの重要性が説かれるようになったのです。

このワークライフバランスを図る1つの指標として、年間休日数があります。
厚生労働省の2023年度の調査によると、1企業当たり110.7日、日本の労働者1人当たりの平均は115.6日というデータが出ていました。
また、年間休日を120日以上設けている企業は、全体の30%超えという結果があります。
国全体でワークライフバランスの確保に取り組んでいることも関係し、年間休日は年々増加傾向にあります。

さらに、企業側に求められる労働環境も年々変わっています。
昔と同じ形で業務を指導したとしても、今では「パワハラ」「モラハラ」と言われてしまうケースがあります。
そういった時代の流れに対応し、適応していくのも企業として重要な要素といえるでしょう。

ここでは年間休日数に言及しましたが、同時に残業時間や有給取得率といった部分もワークライフバランスの実現のために必要な指標の1つです。
こうした部分は、求人票のみではわからない場合が多いため、面接時に直接質問する等して、しっかりと調べておくようにしましょう。