あんなに怖がってたことなのに…
右腕に点滴が繋がれた。
えっ?ん?ん?ん?
「左をしたにして横に向いてくださーい」
「ふぁーい」えっ?ん?
ここからがこれまで僕が検索に検索を重ね、恐れに恐れていた『硬膜外麻酔』と『全身麻酔』そして最大の難関の『気管挿管』だ!
『硬膜外麻酔』とは丸めた背中の真ん中に注射針を刺し背骨の中に麻酔の管をいれると言う、なんとも恐ろしく痛そうな処置。
『全身麻酔』とは言わずと知れた帰って来れないかも知れない麻酔だ(笑)
『気管挿管』とは喉に金属製の器具を入れ込んで人工呼吸器をつなぐ、ものすごく痛そうで危険極まりない器具だ。
嫌だなぁ…ふぁー…
Zzz
「終わりましたよ~、起きれますか~」
なんだ?えっ👀⁉えっ👀⁉
あっ、ナースさんと嫁がおる。
「終わりましたよ、お疲れさまでした」
みんなでにこやかだ。
「わーい🙌生きてる~」
眠い💤「たらいまぁ~」
読者の皆さま、そしてこの記事を参考にしようとしてくれている方がいたら、ごめんなさい。
僕ね、寝ちゃった。
硬膜外麻酔する前に。分かります?麻酔する前に。全身麻酔する前に、左側臥位になったとたん記憶がないんだ。
レポート出来ない(爆)
痛そうな背骨の注射針も、酸素マスクみたいなのされるという全身麻酔も、オエッてなりそうな気管挿管も、全くこれっぽっちも記憶も感覚も無い(爆)
有るのは、右側臥位で5時間近く左腕を頭の上に上げて固定されたいたらしく痛くなった左肩の激痛と、なんだか違和感の有る喉の痛みだけ。
さらにウトウトしながらたどり着いたのが県立がんセンターの集中治療室。
カーテンで仕切られた部屋というか囲われた所が10個ぐらい有ったと後で歩いたときに見た。
そう、ここでお伝えしたいのは、
『恐れることはない、寝てしまうから。』
ということだね(笑)
何一つ覚えているどころか感覚さえ無い!
この後は集中治療室での長い生活につづく。