僕が癌と知るまでの経緯と気持ち
2年前の9月のある日、仕事休みで僕はバイクに乗って、ソロツーリングに出掛けた。
ガソリンがなかったので少し遠回りをしていつもは嫌なので使わない道を使い、目的地へ行こうとした。
家を出てからほんの15分後の出来事だった。
バイクで事故った。
フロントフェンダーが割れた位の事故で、怪我もなく念のため病院へ行った。
燃料タンクで少しお腹を打ったかも知れなかったから腹部のCT を撮ることになった。
その日はCT を撮っただけで帰った。
次の日、病院から連絡があり、事故の怪我などの心配はないが、腎臓に少し気になるところがあるので紹介状を書くので大きな泌尿器科に行くように言われた。
後日紹介状を持って泌尿器科へ。
そこですでに何かを疑われていたのだろうけど、今度は造影のCT を撮った。
この一連の流れのなかで僕はなんとなく「今回はアカン事になってる」予感がした。
次の休みに検査結果を聞きに行った。
先生は一言「腎臓の癌ですね」と。
あら?そんな簡単に言っちゃうの?もっとなんかこう無いの?と思った。
「手術して取ってしまうかしばらく様子見るかどうしましょうか?」なんて聞かれましても~
何か分かんなかったけど妙に落ち着いた気分だし、考えても仕方ないので「いつか取らないといけないんですよね?」と聞いてみたら、「そうですね、無くなることはないので。」と。
「じゃあ手術します。」と答えた。
県立がんセンターへの紹介状をもらい、後日県立がんセンターを訪ねた。
ここまで事故から約2週間ぐらいの出来事だった。
僕はあっさりと告知されたことでそんなに大した病気ではないような気がしていた。何一つ症状もなかったし、ただ手術って怖いななんて思ってた。
考えてみれば事故ってなかったら僕は自分の病気を知らなかった。周りの人たちはそれが良かったと皆言ってくれた。早期発見できたから。
このとき僕の腎臓ガンはステージ1だった。
そして僕は初めてかもしれないけど、自分が死ぬってことを意識したよ。いつか死ぬのは当たり前なんだけど、本気で考えたのはこのときが初めてだったかも知れない。
1人バイクに乗って綺麗な景色なんかを眺めながらふと、悲しくなったことがあったよ。
ここまでが、僕のガンが見つかった経緯。
続きはまたそのうちに。