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兵庫県知事告発問題~命を盾にするのはやめろ

あえて言おう、命を盾にするな。

斎藤知事にまつわる数々の疑惑解明の鍵を握るとされている、故・元県民局長のパソコン。この県庁所有のパソコンを私用で使って斎藤知事を糾弾する告発文書や、県女性職員との不適切な関係を記していた。百条委員会は故人のプライバシーを理由にかたくなに公開を拒否している。だが、このPCの中身については、告発文書問題の解決のためにもすべて公開すべき。

ちなみに、一見関係のない女性職員との不適切な関係、言ってしまえば不倫については、県の公式な文書、および片山元副知事の記者会見(この会見についてNHKは浜田聡参院議員の質問に事実であることを回答)で確定情報として取り扱って差し支えないだろう。

そして、県民局長が自ら悲劇的な人生の幕を閉じたことの理由についてもやはりこのパソコンの中身を調べなければならない。その悲劇の原因について、斎藤知事のパワハラと処分によるものか、女性職員との不倫がばれそうになったものか、或いは別の何かか、を知ることは公益性に合致する。なにしろ、フジテレビ系めざまし8にて、斎藤知事を”人殺し”呼ばわりしてしまった以上、知事に原因があるのか或いは違うのか、について、たとえ自殺の真の原因がわからないにしろおおよその原因を推測できる材料を私達は知る権利がある。なぜか、知事は民意によって選ばれ、その知事の名誉が公然と毀損されたからである。名誉を回復すべきかすべきでないか、パソコンの中身はすべて洗いざらい出し切ることが必要だ。

もちろん、告発文書にまつわる様々な疑惑についても知事がクロかシロか、はっきりしなければいけない。

ここで、元県民局長のプライバシーという問題が~と主張する人達がいる。人の恥部をさらすな、ましてや亡くなった人である、というもの。

まず、プライバシーであるが不倫については一般人であっても政治家のお相手、公務員でも容赦なく新聞雑誌などが書きたてている。直近では西宮市の市職員による不倫の記事が出ている。

この記事のタイトルからしてなんともえげつない、気持ちが悪くなる。職員のしたことは確かに悪い、だが、この人の同僚もいるだろう、家族もいるだろう、人の心はないのかと言いたくなる。週刊女性という著名なメディア、それも70年近い歴史を誇る雑誌がこれである。

なので、故・県民局長のプライバシーを守るという論理は当たらない。でも、死者に鞭打つな、という声もあるだろう。だが、ちょっと待ってほしい。死者になればすべて免除になるのか?それが通用するなら、死を持って自分たちの主張を通す、反論を封じ込めることも可能になる。少し逸れるかもだが、かつて韓国では焼身自殺で政治的アピールをするという事件が相次いだ。命を代償に何かを主張する、これほど危険なことはない。そんなことがまかり通ると、自殺することで目的が叶うことになる。それこそ命に対する冒涜である。絶対にそのようなことになってはいけない。プライバシーを理由にパソコンの中身を公開しない=命を盾にする、わたしは絶対に許さない。

命を楯にさせない=命を守る、です。

百条委員会が元県民局長のパソコンの中身をすべて公開するべきである。もはやいかなる理由、いいわけも通用しない。

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