兵庫県知事告発文書問題解明のカギ
兵庫県知事の告発文書問題について、様々な憶測が飛んでいる。百条委員会がこれを解明することにはなるのだが・・・とくに重要証拠である、故・県民局長が使用していた県庁のパソコンについて洗いざらい公開、精査する必要があるだろう。ところが、その重要証拠を”命を盾に”公開しない状態でいる。その情報も未だに国民に秘匿されたまま。
これでは、百条委員会でどこまで解明できるか心もとない。そこで、解明のヒントとなるいくつかの仮定を挙げ、これを元に議会を詰めていく、そういった作業が必要なのではないだろうか?
まず、県民局長が自宅のではなく県のPCで告発文書の作成と女性職員との不倫について記録していたことが大きな謎だ。自宅でも不倫がバレると大変なことになるが、職場であれば家庭と仕事の両方にダメージが与えられる。だとすれば、不倫や告発についてのパソコンでの作業は自宅のPCで行うのが妥当というべき。わざわざ県庁のPCで作業をした理由はなんだろう?それがわかると、案外この事件の核心に迫れるのではないか、と思ったりする。
そこで、いくつか謎を解くための問いを以下に列挙してみた。
(1) パソコンの中身を知っている人は県民局長だけだったのか?
(2) もし、県民局長以外にパソコンの中身を知っている人がいたら誰だろうか?誰がアクセスしたのだろうか?
(3) 県民局長はどこから告発内容を得たのか?文書作成に関わったのは本当に県民局長だけか?それとも県民局長以外の誰かが作成したのか?
告発文書の内容から県民局長ひとりで情報収集したものとは思えず、この作業に複数関わっていた可能性はある。そして関わった人たちが明らかになれば、即ちどんな人達がこの件に関わっていたかがわかれば、告発の真偽(疑惑の解明)、自殺の原因などがほどかれていくのではないだろうか?
ちなみに、現代ビジネスでは県民局長は百条委員会に出ることで女性職員との情報が公開されることを恐れていた可能性を示唆している。故人の親中を察することは難しい。それでも現時点ではじゅうぶんありうる話だが、やはりパソコンの中身を見ないことには中核に近づけないだろう。
情報公開、民主主義の原点、すべてはこの一点に限る。