人間は変わるものだ。

人間は変わるものだ。それは、その人がなんらかのことで壁にぶつかって悩んだり、挫折したりしたときである。自分でうまくいっていると思っている人は、絶対に変わることはないだろう。
だからこそ、悩んだり挫折したり、心の病気になったりしたときは、逆に言えばその人にとって大きな転機になりうるのだ。
そこで、人間としての幅を広げ、器量が大きくなるともいえる。悩みのない人などこの世の中に存在しないと思うが、その悩みをどう受け止めるかによって、その人生は大きく変わっていくといえよう。
イヤなこと、悩み、苦労を前向きに受け止めて、自分を大きくする糧にしようではないか。そのためには、まず、自分のとらえ方を変えること、考え方を変えることである。
イヤなことがあったとしても、それをひきずらないこと。そして、その体験を、なぜ、そうなってしまったのかと考え、自分にも何らかの非があったと思えるのならば、それを素直に認めることが必要だ。

なぜか人間関係がうまくいく人の考え方、生き方
斎藤茂太
KKベストセラーズ

挫折や失敗や病気は自分を良い方向に変えるチャンス。

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