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日名子実三 作 昭和2年 汎太平洋水上競技大会・国際水上競技大会 メダル
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久しぶりに日名子実三のメダルです!
昭和2年、報知新聞社が米濠の選手をまねき、東京で汎太平洋水上競技大会を、大阪で国際水上競技大会を同時期に開催します。
メダルの表面にはプールから飛び出た掌の上に立つ選手、裏面にはトビウオです。
日名子は、水上競技のメダルにこのトビウオのモチーフを多く使います。
そして、表のこのデザイン!
なかなかシュールで良いですね!
本郷新の「援護の子」のように、指に抱かれるモチーフって、当時でも無いわけではないですが、こうプールからニョッキっと出るってのは見たことがないですね。
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マジンガーかまたはターミネーター2のラストとか、岡本太郎の手の椅子?
釈迦の掌??
こういう遊びを日名子は時々やりますね。
このシュールさを支えているのが、腕を広げた選手のシンメトリーを外して描いたリアルさです。
この日名子の力量ゆえの写実が、笑えるデザインに重みを与えているのだと思います。