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安永良徳作 木彫花丈煙具
謹賀新年
皆さん地震は大丈夫でしたか?
我が家もかなり揺れましたが、誰も怪我無く、皆無事でした。
コレクションは木彫が若干破損、倒れたのブロンズ像には傷は無いよう、梱包されている作品の確認はまだできていません。
なかなかしんどい一年のはじめとなりました。
今年も少しづつコレクションの紹介をしていきます。
できることを一歩ずつですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704245000185-3DwkYSSmmm.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704245000204-CmBzbq4y9S.jpg?width=1200)
さて、今年の一回目は構造社の彫刻家、安永良徳による煙管です。
昭和26年の作になります。
煙管は3本あり、ひまわり、菊、そして女性の顔が描かれています。
それとロシア語ですね。これが刻まれています。
(すいません、読めませんでした!)
安永良徳は昭和22年にシベリア抑留より帰国します。
そんな彼が、その数年後に木を削って作った煙管。
彫塑家でありながら、ロシア語を用いて削り上げた木彫。
もしかしたら、彼はこうした作品をシベリア抑留中にロシア人相手に作っていたのかもしれません。
確かに、こうした実用品を作ることのできる技術者は、日本人を管理するロシア人に重宝されていたと聞いたことがあります。
そういう人は、そうではない人よりも、生き残る確率が高かったとも。
そう考えると、なかなか重い作品に感じます。