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「1.5℃を超えた地球で何が起こるのか?未来の惨状を防ぐために」



地球の気温が産業革命以降1.5℃以上上昇した場合、私たちが想像する以上に悲惨な未来が待っています。

国際的には、この温暖化を1.5℃以内に抑える目標が掲げられていますが、2023年現在のペースでは21世紀末までに2.7~3.0℃上昇する可能性が指摘されています。

このわずかな差が、地球に壊滅的な影響を与えるのです。

1. 気温上昇による具体的な惨状

1. 海面上昇が生む水没危機

• 気温上昇が2℃に達すると、世界中の沿岸都市が水没の危機にさらされます。

• 例えば、ニューヨーク、東京、バングラデシュ、ヴェネツィアといった都市では、海水が市街地を飲み込み、住民は生活の場を失います。

• 特に島国では、ツバルやモルディブが完全に消失する可能性があります。

2. 食糧危機と飢餓

• 気温が1.5℃を超えると、農作物の生産量が急激に減少します。

• 2℃以上では、小麦やトウモロコシなどの主要作物が世界全体で10~20%減産すると予測されています。

• これにより、食糧価格が高騰し、特に貧困地域では飢餓が急増します。

3. 住めなくなる地域の拡大

• 熱帯地域では、気温50℃以上の猛暑が日常的になります。

• インドや中東、アフリカの一部地域では、人間が生存可能な限界を超える暑さが発生し、数億人規模の気候難民が発生する恐れがあります。

4. 珊瑚礁の消滅と海洋生態系の崩壊

• 気温上昇が1.5℃であれば、珊瑚礁の70~90%が失われる可能性がありますが、2℃ではその99%以上が消滅します。

• 珊瑚礁は海洋生態系の基盤であり、その消失により魚類の激減が起こり、漁業に依存する数億人の生活が脅かされます。

5. 極端な気象現象の激化

• 1.5℃を超えると、熱波、豪雨、干ばつといった極端な気象現象が頻発します。

• 例えば、豪雨による洪水はアジアやアフリカの低地を直撃し、何千万人もの人々が避難を余儀なくされます。

• 干ばつが広がることで、農業用水が不足し、さらなる食糧危機を引き起こします。

6. 生態系の崩壊と種の絶滅

• 1.5℃を超えると、地球上の動植物の20~30%が絶滅危機に直面すると言われています。

• 森林や湿地が消失し、生物多様性が破壊されることで、生態系全体のバランスが崩れます。

2. これを防ぐためにできること

1.5℃を超えると、これらの悲惨な状況が現実のものとなります。しかし、今ならまだ防ぐことが可能です。

• 再生可能エネルギーへの転換を加速。
• カーボンニュートラルを達成するために、個人・企業・政府が一体となった取り組み。

• 一人ひとりが、エネルギー消費や食品ロスを見直す。

未来の地球を守るために、私たちは今すぐ行動を始める必要があります。

気温上昇を「たった1℃程度」と侮ってはいけません。

その影響は、私たちが想像する以上に深刻です。

このままでは未来世代に壊滅的な負の遺産を残すことになりかねません。

1.5℃以内に抑えるために、今、私たちが行動する必要があります。

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