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【週刊(?)おせっかい不動産】マッサージチェアを取りに行ったら、後日入居したお父さん。

今さ、エレベーター横にめちゃくちゃ大きいあのマッサージ機あるやん。
あのキッカケ、カズさんのお父さんやったわ。

今回のおせっかい不動産は、マッサージチェアから始まった物語。
紹介してくれたのは三宮でカフェバー「エンタス」を経営しているカズさん。

”縁を足すから、エンタス”

そんなお店とリンクするおせっかいなお話。

カズさん

「アフロさん、マッサージチェアいりませんか?」

ある日、カズさんから連絡あったんよ。

「アフロさん、マッサージチェアいりませんか?」って。

聞くと、カズさんのお父さんから「まだまだ使えるマッサージチェアがあるけど、いるか?」という連絡があったらしい。

でも、家に置くスペースはない。
売るのも大変。
そして捨てるにしてはもったいない。

だったら「はっぴーの家に寄付しよう」となったそうだ。

それで、ハイエースでお家まで取りに行ったんよ。
当時お父さんが住んでいたお家まで。

お家は明石の海沿い。

カーテンをあけると一面が海。
手前にはビーチを見下ろせる、俗にいうオーシャンビューだった。

お父さんに話を聞いてたら「この家もう家売るんや」って言うててね。

「え、どこの不動産会社で売るのか決まってるんですか?」って聞いたら、
「これから探すんや」っていうから。

「じゃあ、(うちで売買も)やってるんでやりましょうか」ってなったんよね。

こちらは後日の売買の様子。
無事に成立しました。


売買のあとも続く関係性

で、 そこから定期的に誰かが訪問に行ってたんかな?

売買が終わったあと、Happyの看護師が週に一度訪問看護として家に伺っていました。

日課は散歩のお父さん。
多い時は1日1〜2万歩を毎日歩くほど。今だから言えるけど、コロナでクラスター状態のはっぴーの家にふらっと遊びにやってきたこともあります。

近くまで来たから、顔見よかなと思って。

無事会えたからよかったけども。
まぁ、1階はセーフゾーンやから許したろ。

ちなみに三宮〜新長田まで5〜6キロ。近くにフラッと来たという距離じゃない。きっと挨拶しにきたんだと思います。

そんなこんなで、約1年以上外部訪問という形で継続的な関わりは続いていきました。

実は出会いの当初から、「ゆくゆくお父さんは入居することになるかもしれないな」という予感がありました。ですが、子供の頃からは「介護施設=不自由」というイメージを持っていたそうです。

そこで、定期的に時間をかけて”はっぴーの家はそんなんじゃないよ”ということを時間をかけて伝えていきました。

「寿司食べたい」と言ってたので、寿司屋行ってみたり
銭湯行ってみたり
飲みたそうにしてたから飲み会に誘ってみたり

で、いろいろあったのちに、「はっぴーで暮らせませんか?」って流れに自然になった感じかな。だから知り合ってから入居するまでトータルで2年くらいやと思うわ。

必要であればパスしていく。それがおせっかい不動産の仕事。

今回のポイントは、

①家を処分してすぐに入居ではなく、本人の意思を尊重し自宅で過ごすというチャレンジを行ったこと。

②その上で本人が納得した上で入居されたこと。

②売買のあとは、アフロさん(不動産部門)の関与ではなく、福祉サービスの人たちが関与していたこと。

おせっかい不動産は、あくまで入り口というスタンスです。

全てをやろうとすると、手間も労力も、そして精神的な負担もかかってしまいます。しかし、他の事業と掛け合わせることや、関わる人を増やすことで、その負担を減らすことができる。

だからこそ、暮らしにまつわる相談、小さなキッカケを広い、関係性を継続する中で次の物語がスタートする。

そんな一つの事例がこのお父さんのマッサージチェアです。

そんなマッサージチェアは日常の景色に

要するに「マッサージチェアを取りに行ったら、家もついてきた」って感じやね〜!

あれからマッサージチェアは、はっぴーの家1階・エレベーター前に鎮座し続けています。

お年寄りも、スタッフも、子どもも、

自由気ままに使ってもらってます。

もちろんお父さん本人も。

おせっかいのキッカケを生んだマッサージチェア。

遊びに来たときは、ゆっくり座ってリビングを眺めてみてくださいね。

そして、縁を足していくエンタスにもぜひどーぞ。



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