大罪
個人の行ってしまった失敗は、
時が過ぎれば,笑い話に変えられる事もある。
それが,個人ではなく国が行ってしまった事で
あるなら…
どなたも,戦争 政治政策 冤罪…いくつか
上げることだろう…
私は,その中でも,ハンセン病患者に対する国の政策に,深い憤りを覚える…。
(ハンセン病とは,「らい菌」が引き起こす皮膚や神経の慢性疾患の事)
ハンセン病の歴史
1931年 「癩(らい)予防法」が,成立し,本人の意志にかかわらず、患者を療養所へ強制隔離する策がとられる。隔離のみならず、断種や妊娠中絶の手術を強要 不治の病と考えられて遺伝病と誤解された事から 患者達は,長くにわたり差別と偏見を受けてきた。
現代では 特効薬が開発され,完治する病気と言われていて,国からの謝罪も行われている。
それでも,彼らの多くは,故郷に戻らないまま
生涯を施設内で終える。
私は,NHKの番組で,故郷の両親のお墓に,しがみついて,「墓参りが,出来た。」と号泣している姿を見て,患者さん達の当たり前の日常を一世紀近くも,封鎖させ 一生を狂わせた国の非常に重たい罪を 今も風化させてはならないと思っている。