FAMIYとは

年末年始
家族で集まる大切な時間だ
遠く離れていた人が戻ってきたり
それぞれの家庭でそれぞれの過ごし方があるのだろう

例に漏れず私もその一人だ

だからあなたがどんな風に
その時間をすごすのか
大体のことはわかっていたつもりだった

会えなくなることもわかっていたし
今までもそうだったし
お互いの家族との時間は優先して当たり前のこと

そう理解していたのに
ズレたのは私の方

ただ聞いて欲しいことがあっただけ

その期間に起きたいろんな話を
いつもみたいにしたかっただけ

LINEなら遅めの時間にしてくれたら
話せると
あなたが言ったから
時々LINEを流してみた

いつものように
私だけの時間にはならなくても
仕方ないなと思いつつも
既読スルーに
気のない返事が繰り返されて
日に日に私の心はズレていってしまった

仕方のないことで当たり前の立場同士
理解ある上での付き合いだ

だからこそ守らなければならない約束や
守らなければならないものを
守るのは当然のこと

けれど
それとこれと分けて
分けながらも一日のほんの少しを私に
使うことはできないものだろうか

私には出来るのに
あなたにできないことはないはず
なぜそんなに家族に縛られているのだろう
10日間も一人の時間が少しも取れない
そんなはずはないでしょう
と
ついそんなことを思ってしまう

私を繋いでおきたいなら
優しくしなさいよ
なんて嫌な言葉を吐きそうになる自分

家族ってなに？

なにに縛られてるの？

どうしてラインでいつもみたいに話せなくなるの？

あなたの心の変化が少しずつ
見えてきてる気がする

やっぱり無理だと思っているのだろう

いつもそうだ
離れているとダメになる
君が無理をしているからと
前に終わらせようとしたことがあったけれど
それはあなたの優しさだと
私を大事に思ってくれているからだと
信じたけれど

本当は
あなたの方が苦しいのかもしれない
家族との時間に
前のように
こっそりラインしたりする余裕が
もうもてないということなのだろう

私はそう理解している
伝えるべきか
そのまま流して
また次に会えるのを待つのか
会ってしまえば元通りに戻れる気がする
一緒にいたら大丈夫な二人だから

離れていると家族の存在に
苦しむのは二人同じだ

あなたの方が
私の存在が大きくなればなるほど
難しいのかもしれない

うまく時間を経過させられない

ズレていく私の心

家族とのあなたになにを求めているのだろう

二人の時のあなたさえ
独占できたらよかったのに

自分も他のものを壊す気なのさらさらないくせに

なにを求めているのだろう

もう終わりたい
終わりにしたい

本当の気持ちはお互いこれ一つなんだということが
わかってしまうのが
怖いだけだ

もうこうなる前には戻れないと
ただの仲のいい友達には戻れないと知っているから
うっすらと後悔しているのだと思う
それに気づいて
なぜ触れてしまったのか
なぜ進んでしまったのか

諦められない深い愛をなぜ渡し合ってしまったのか

わかっているから
この会えない時間が苦しいのだ

いつまでにする？

もうやめる？

を繰り返しながら

いつか終わらせなければいけないと
思いながら

心がズレて歪んでいく

多分わかっているはず
二人にとって守るべきものが
なんなのか
という事も
二人とも同じ方向に進めたいはずなのに
終わらせられないきつさに
どこまで耐えられるか
それだけなのだ