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ひとつずつ増えていく嘘と本当

誰にも話してはいけないこと
それがキミとボクの間の出来事

それぞれが別の顔を持つキミとボクは、
それぞれの別の顔の時には
必ず嘘をつくことになる

どこへ行っていた
何をしていたか
話す必要も無い時は
言わなくても良いのだけれど
聞かれたら答えなければ
怪しまれてしまうからと
キミとボクの出来事は
嘘にまみれた
隠さなければいけないものだと
世間は言うのだ

別の顔でひとつ嘘をつくということは
キミとボクの出来事に
またひとつ本当が増えたということ

こんな理不尽なことがあっていいはずも無く
きっと長く続けてはいけないものだと
キミもボクも分かっているんだろうと
お互いの心の中は探れないけど
思っている
と、思う


例えば当たり前にしてきたこと

毎朝飲んでいたコーヒーを
紅茶に変えてみたら
それが気に入ってしまい
なぜコーヒーを飲み続けてきたのか?
好きだったのか?
ただの習慣としてのコーヒーだったのか
じゃあ紅茶は?なぜ飲まなかったのか?

わからないけど  
ずっとしてきた習慣を
やめることだってあるし
別の方向に行くこともある
だから

だから許して欲しいとは言わないけど
いけないことなのか
そんなにいけないことなのか
答えは出ない 

キミと過ごすたびにひとつずつ
増えていく嘘の
重さに耐えられなくなる時
キミと過ごすたびにひとつずつ
本当が増え過ぎて
持ちきれなくなった時

それが
どちらかを選ばなくてはいけない 
タイミングになるのだろう


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