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白くけむるほどに強い雨が
車の窓をたたいていく
これじゃ何も見えないねなんて
その言葉にほっとする
誰かに見られてはいけないから
雨のカーテンに助けられて
もう少しだけ近づいたなら
言葉なんていらなくなるのに
やっと触れた手の温もりから
言えない思いを受け取るだけで
会えない日々も
満たされていくよ
私がここから離れたら
シートの位置を戻すことも
存在を消す仕草に慣れていく
それはとても悲しいことだね
やっと言えた愛しているが
雨の音にかき消されて
聞こえない方が良かったなんて
考えもなしに打ち明けたいよ
やっと触れた手の温もりから
言えない思いを受け取るだけで
いくつもの夜を
乗り越えられる
やっと触れた手の温もりから
言えない思いを受け取るだけで
会えない日々も
満たされていくよ