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【IR分析 #11】買うならどのくらい?を読み解く "シグマクシス・ホールディングス"(6088) 2024.3期
はじめに
有価証券報告書や決算説明資料など、IR情報を読み解くことが、投資成功への近道だと考えています。重要なポイントはほぼ網羅されているからです。ただ専門的で難解で情報量も多いので、要点だけ簡潔にまとめました。
「いい銘柄を、安いときに買う」ために、増益予想などの銘柄に絞って、投資水準を探ります。株価は「利益(EPS)×市場評価(PER)」で決まるため、それぞれの要素を読み解きます。
多くの銘柄についてざっと読んで、ピンとくる銘柄を効率よく見つけてください。
シグマクシス・ホールディングス(6088)
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「増益予想」であることを根拠に、この企業をざっくり「いい銘柄」として取り上げ、投資水準を探っていきます。この情報は以下のIR情報を基にしています。
2024.3期 2023/4/1~2024/3/31
・有価証券報告書 決算短信 決算説明資料
Q1 どんな会社?
【概要】コンサルティング事業と投資事業。SDGs達成に貢献する姿勢を重視し、デジタル経済下での「生産性革命」「サービス・トランスフォーメーション」「マネジメント・トランスフォーメーション」の実現を目指している。
【特徴】顧客企業の課題解決と新たな価値創造を行い、デジタル化やSaaS化の支援、ビジネスモデルの構築をサポートする点が特徴。多様な分野の専門知識を持つプロフェッショナルが企業の変革を実現し、エコシステムの構築やアライアンス活動による企業間連携とネットワーク強化を図っている。
Q2 どんな状況?
【経営環境】世界的な金融引き締めや中国経済の先行き不透明さがリスク要因として影響。この状況下で、コンサルティング事業と投資事業の連携により、社会課題解決に貢献している。気候変動対応、多様な人材活用、リスク管理体制の強化が課題。
【取組】地域社会の発展支援プロジェクトの推進、エコシステムを活用したビジネスパートナーシップの構築によるイノベーション創出に注力。産業連携や次世代型レジリエントタウンの構築も実施。
Q3 業績は?
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2024年3月期実績:増収増益
コンサルティング事業の需要拡大により売上増加。売上総利益や営業利益も前年から増加。顧客需要に対応するため、外注費や人材採用が増加し、プロジェクト満足度も高い水準を維持。
2025年3月期予想:増収増益
コンサルティング事業と投資事業を連携し、企業の変革支援を強化。既存顧客の深耕、新規事業立ち上げ支援、複数企業間の連携によるビジネス機能の共有化などを展開。エネルギーやヘルスケア分野への新規投資も計画。
Q4 会社はどう見てる?
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【予想の積極性】今期の売上予想は、直近5期の予想水準内で標準的。純利益予想も異例値を除き、例年並みの範囲に収まるため、会社の利益見通しは保守的な傾向。
【予想の信ぴょう性】売上予想は安定的に達成しており、純利益も直近では達成度が高いことから、今期予想の信ぴょう性は高いと判断される。
【予想の傾向】会社は保守的な予想を出す傾向にあり、特に純利益予想は上振れする傾向がある。
Q5 市場はどう見てる?
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【利益と評価の相関性】EPSの増加にもかかわらずPERの反応は限定的で、明確な相関性は見られない。市場は成長に対して慎重な評価を維持している。
【評価のギャップ】5期前と比較してEPSは顕著に増加しているが、PERの伸びは限定的。市場には過小評価の傾向が見られる。
【直近の水準】直近期のPERは20倍を超えているが、依然として過度な割高感はない。直近5期のPER水準も安定しており、市場の期待に大きな変化は見られない。
最後に「買うならどのくらいか」を、ここまでの分析を基に想定します。多くの銘柄を同じ形式で見ていきますので、初期的な分析や投資候補探しに役立ちます。
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Q6 買うならどのくらい?
![](https://assets.st-note.com/img/1730270960-2YmUfOcFzVNlRs1g7hxpBP6G.png?width=1200)
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