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【IR分析 #5】買うならどのくらい?を読み解く "ジャパンインベストメントアドバイザー"(7172) 2023.12期
はじめに
有価証券報告書や決算説明資料など、IR情報を読み解くことが、投資成功への近道だと考えています。重要なポイントはほぼ網羅されているからです。ただ専門的で難解で情報量も多いので、要点だけ簡潔にまとめました。
「いい銘柄を、安いときに買う」ために、増益予想などの銘柄に絞って、投資水準を探ります。株価は「利益(EPS)×市場評価(PER)」で決まるため、それぞれの要素を読み解きます。
多くの銘柄についてざっと読んで、ピンとくる銘柄を効率よく見つけてください。
ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)
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「増益予想」であることを根拠に、この企業をざっくり「いい銘柄」として取り上げ、投資水準を探っていきます。この情報は以下のIR情報を基にしています。
2023.12期 2023/1/1~2023/12/31
・有価証券報告書 決算短信 決算説明資料
Q1 どんな会社?
【概要】航空機のオペレーティング・リース事業を主力とし、金融ソリューション事業や環境エネルギー事業も展開。環境エネルギーやパーツアウト・コンバージョン、保険代理店事業など多角的な事業ポートフォリオを構築。売上はオペレーティング・リース事業が約72.1%を占める。
【特徴】高度な商品組成力と資金調達力が強み。リース業界における競争優位性を維持しつつ、航空機やパーツのリサイクル事業にも注力し、社会課題の解決にも貢献している。
Q2 どんな状況?
【経営環境】経済成長の停滞や地政学リスクの高まりにより市場は変動。一方で、コロナ禍からの回復に伴い個人消費が堅調に推移。日本が直面する少子高齢化や経済縮小といった社会的課題が中堅・中小企業に影響を与える。資金調達力やガバナンス体制の強化が求められる。
【取組】再生可能エネルギーやパーツアウト・コンバージョン事業を通じ、循環型社会の実現に向けた取り組みを推進。商品力の強化と経営基盤の安定化を図りつつ、リサイクル事業の拡大を目指す。
Q3 業績は?
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2023年12月期実績:増収減益
オペレーティング・リース事業の組成・販売額拡大が業績を支え、金融ソリューション事業の多角化や新収益機会の創出により売上が増加。ガバナンス強化とリスク管理により安定基盤を構築。
2024年12月期予想:増収増益
主力のオペレーティング・リース事業では、引き続き投資家の需要が堅調。商品出資金販売が好調に推移する見込み。リース付機体のトレーディング収益が成長を牽引。
Q4 会社はどう見てる?
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【予想の積極性】今期の売上予想は、過去5期の予想範囲と比較しても高めの水準。純利益予想も例年より高めであり、会社の利益見通しに積極性が伺える。
【予想の信ぴょう性】売上予想の達成度は安定しており、純利益も直近では達成度は高く、予想の信ぴょう性は高いと考えられる。
【予想の傾向】会社は、控えめな予想をする傾向があり、純利益は上振れする傾向が見られる。
Q5 市場はどう見てる?
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【利益と評価の相関性】EPSが変動してもPERの反応は一貫しておらず、明確な相関性は見られない。市場は利益の成長に対して慎重な評価をしている。
【評価のギャップ】5期前と比較してEPSは減少傾向にあるが、PERは高まりつつある。市場には、利益減少にもかかわらずやや過大評価の傾向が見られる。
【直近の水準】直近期のPERは10.5倍であり割高感はない。また、直近5期平均のPERの範囲内で、市場の期待に大きな変化は見られない。
最後に「買うならどのくらいか」を、ここまでの分析を基に想定します。多くの銘柄を同じ形式で見ていきますので、初期的な分析や投資候補探しに役立ちます。
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Q6 買うならどのくらい?
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