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【IR分析 #8】買うならどのくらい?を読み解く "良品計画"(7453) 2023.8期
はじめに
有価証券報告書や決算説明資料など、IR情報を読み解くことが、投資成功への近道だと考えています。重要なポイントはほぼ網羅されているからです。ただ専門的で難解で情報量も多いので、要点だけ簡潔にまとめました。
「いい銘柄を、安いときに買う」ために、増益予想などの銘柄に絞って、投資水準を探ります。株価は「利益(EPS)×市場評価(PER)」で決まるため、それぞれの要素を読み解きます。
多くの銘柄についてざっと読んで、ピンとくる銘柄を効率よく見つけてください。
良品計画(7453)
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「増益予想」であることを根拠に、この企業をざっくり「いい銘柄」として取り上げ、投資水準を探っていきます。この情報は以下のIR情報を基にしています。
2023.8期 2022/9/1~2023/8/31
・有価証券報告書 決算短信 決算説明資料
Q1 どんな会社?
【概要】無印良品ブランドを中心に商品開発・販売事業を展開。シンプルで高品質な商品を生活者視点で提供し、衣料品、生活雑貨、食品分野で強いブランド力を誇る。1989年に西友ストアーから分離独立。東アジア、東南アジア、欧米に店舗展開。
【特徴】生活者視点のシンプルで高品質な製品群と持続可能なサプライチェーンが強み。地域社会と連携し、コミュニティ拠点としての店舗運営やサステナビリティを意識した商品開発により、ブランド価値を向上。
Q2 どんな状況?
【経営環境】原材料やエネルギー価格上昇、円安で事業コスト増加。消費者のサステナビリティ志向が高まり、環境配慮製品への需要が増加。利益率の維持やサステナビリティ対応強化、地域社会との社会貢献が求められる。
【取組】環境配慮素材の活用やエネルギー効率化を推進。地域特性に応じた店舗運営で持続可能な社会に貢献。温室効果ガス排出量の50%削減や再生可能エネルギーの導入、リサイクルの推進に取り組む。
Q3 業績は?
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2023年8月期実績:増収減益
海外市場を中心とした新規出店の拡大と、持続可能な素材を用いた商品の展開がブランドイメージを向上させ、業績増加に寄与。
2024年8月期予想:増収増益
国内外での新規出店を通じ、収益基盤の強化が計画されている。環境配慮素材の活用や地域社会との共生を軸とした店舗運営が進められ、業績向上の基盤となっている。国内市場および中国市場での成長を見込み、収益と利益の過去最高更新を目指す。
Q4 会社はどう見てる?
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【予想の積極性】今期の売上予想は、異例値を除く過去の水準と比較して平均的な範囲に収まっており、積極性は適度な水準。純利益予想は例年の予想水準を大きく上回り、非常に積極的な見通し。
【予想の信ぴょう性】売上予想は異例値を除くと比較的安定。一方、純利益予想は達成度にばらつきが大きく、過去には大幅に未達成となった期もあり、信ぴょう性はやや低いといえる。
【予想の傾向】会社は売上に関しては現実的な予想を出す傾向が見られるが、純利益については高めの目標を掲げる傾向。達成は不安定でやや下振れの傾向。
Q5 市場はどう見てる?
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【利益と評価の相関性】EPSが増減してもPERの反応は鈍く、明確な相関性は見られない。市場は成長に対して慎重に評価している。
【評価のギャップ】5期前と比較してEPSは同水準であり、PERも大きな変化はないため、市場に過大・過小評価の傾向は見られない。
【直近の水準】直近期のPER水準に過度な割高感はない。直近5期の平均PER28.3と比較してみると、市場の期待に変化はない。
最後に「買うならどのくらいか」を、ここまでの分析を基に想定します。多くの銘柄を同じ形式で見ていきますので、初期的な分析や投資候補探しに役立ちます。
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Q6 買うならどのくらい?
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