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【実用的IR分析 #43】 "オプテックスグループ(6914)" のIR情報から、「買うならどのくらい?」を時短で読み解く
この記事は「増益傾向の中小型銘柄」のIR情報(※)を時短で読み解き、効率的に投資候補を見つけることが目的です。私自身が初期的な分析に使う手法を整理したものですが、ご活用いただければ幸いです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
有価証券報告書、決算短信、決算説明資料
Q1 どんな会社?
センシング技術を核に防犯センサーや自動ドアセンサー、産業用オートメーション機器を提供。セキュリティ・自動ドア関連事業が売上の43%、産業用オートメーション事業が46%。防犯用センサーは世界シェア40%、自動ドア用は30%、国内50%以上。画像検査用LED照明は世界シェア30%、印字検査センサーは世界No.1。工場自動化や省人化に貢献。
Q2 どんな状況?
省人化や自動化の需要拡大が追い風となり、FA事業やEV関連分野に成長期待。中期経営計画では売上高10%成長、営業利益率15%が目標。防犯システムの高度化やIoT化で海外シェア拡大を目指し、自動ドア関連は環境貢献製品の需要を取り込む。高精度センサーや二次電池製造装置の供給強化、画像検査ソリューションの高度化を進め、提案型ビジネスへの転換を図る。
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Q3 業績と見通しは?
2023年12月期実績:増収減益
物価上昇や営業強化に伴う販管費増加が減益要因となった。SS事業は欧米市場の需要が堅調に推移し、国内でも主要顧客向けの販売が拡大した。IA事業では、FA関連の中国市場の低迷が影響し横ばいにとどまった。EMS事業は受託生産の減少が影響し、15.9%減収となった。
2024年12月期予想:増収増益
SS事業では、欧米市場の投資回復と省人化・IoT化需要の取り込みを進め、IA事業では半導体関連設備投資の回復やEV関連分野の需要増を見込んでいる。為替レートは1ドル140円、1ユーロ150円を想定しており、円安効果も業績に寄与する見込みである。
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Q4 見通しの信ぴょう性は?
売上予想の前年比+8%は例年の範囲内で安定しており、信ぴょう性は高い。一方、純利益予想の+9%は控えめで、過去5期の達成度にはばらつきがあるものの、上振れ傾向が強い。予想自体は保守的だが、外部環境やコスト変動を反映していると考えられる。売上は安定感がある一方で、純利益には上振れ余地があり、成長期待を抑えながら実績で信頼を回復する姿勢が見られる。「利益の要素」は中立的な印象を受ける。
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Q5 市場の評価は?
EPSが上昇するとPERが低下し、EPSが下落するとPERが上昇する逆相関が見られる。市場は業績回復を織り込みつつも成長期待は慎重。5期前と比較してEPSは2倍以上増加しているが、PERは低下し、やや過小評価の傾向がある。直近期のPERには割安感がある一方で市場の期待は抑えられており、「市場評価の要素」に関しては中立的な印象を受ける。
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この先は有料となりますが、「買うならどのくらいか?」を検討するために、以下の内容をご覧いただけます。
過去の市場評価から、相対的に低い水準を「概ね安い水準」として算出
水準をさらに絞るために、リスク許容度に応じた3つのシナリオを提示
どの程度リスクを許容するかの参考として、株価を決める利益(EPS)と市場評価(PER)の分析を整理
これにより、現在の株価の位置を把握し、安いと考える水準に達した際に投資を検討する準備ができます。すべての銘柄が読み放題のメンバーシップは初月無料ですので、ぜひご覧ください。
ご注意・免責事項
Q6 買うならどのくらい?
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