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【IR分析 #117】 ソフトウェア・サービス(3733)のIR情報から、「買うならどのくらい?」を考える

株式投資で成功するために、最も大切なことは、「いい銘柄を、安いときに買う」ことです。

しかし、 どの銘柄が「いい銘柄」なのか、いつが「安いとき」なのか判断に迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、そのような悩みを解決することを目的としています。

増益傾向など、興味を持つに値する企業を「いい銘柄」として取り上げ、その企業が投資家向けに開示する情報(IR情報※)から、

・「どんな会社で何がいいのか」
・「期待は持てそうか」
・「買うならどのくらいか」(有料)

を読み取って、要点だけを簡潔にまとめています。なぜならIR情報は、だれかの予想や見解でなく投資判断に有益な事実情報である一方、専門的で情報量も多いからです。

無料部分だけでも、「知っておくべきこと」が時短で把握できて、投資候補探しに役立ちます。
さらに有料部分では、割安と判断できる目安がわかるので、「安いときに買う」準備ができます。

また、読み放題のメンバーシップなら、同じ形式で多くの銘柄を時短でチェックでき、情報収集の手間と負担を軽減できます。月額590円(1日約20円)の低コストでご利用いただけますが、まずは初月無料でお試しください。

私自身が初期的な分析に使う手法を整理したものですが、効率的に投資候補を見つける一助になれば幸いです。

(※)有価証券報告書 決算短信 決算説明資料
2024.10期 (2023/11/1~2024/10/31)


Q1 どんな会社?

医療情報システムの開発・販売・導入・保守を一貫して手掛ける。電子カルテやオーダリングシステムを中心に医療機関の業務効率化を支援し、特定業種向けソフト開発の専門性を活かしたシステム構築を強みとする。ハード・ソフト販売が主力で、保守サービスも安定収益源。自社一貫体制により高品質な製品提供が可能で、柔軟なカスタマイズ対応が強み。

Q2 どんな状況?

高齢化や人口減少により効率的な医療提供体制の構築が求められ、政府主導で医療DXや電子カルテ標準化が進む一方、業界競争は激化している。中期経営計画では市場シェア拡大、ストック型収益増加、収益力向上を掲げ、2025年までに導入施設1,000以上、売上高4,000億円、経常利益率20%以上を目標としている。


Q3 業績は?

2024年10月期実績:増収増益
特に電子カルテシステムや関連ソリューションの需要拡大が成長を後押し。また、保守サービスの売上も前年同期比で増加し、ストック型収益の拡大が利益の安定化に寄与。一方で、人件費や建物建て替えに伴う減価償却費の増加があったが、売上成長で吸収。

2025年10月期予想:増収増益
電子カルテの標準化や医療情報プラットフォーム整備でシステム更新需要が増加すると見込まれる。前期末時点で受注残高が増加し、電子カルテやオーダリングシステムのリプレース需要が堅調に推移。保守サービス契約の増加によりストック型収益も拡大。


Q4 予想の信ぴょう性は?

売上予想の前年実績比:+8%
異例値を除く過去5期の予想範囲(+5%~+10%)内であり、現実的な水準といえる。過去5期の達成度の平均値は102.0%で、安定して予想を上回る実績を示しており、信ぴょう性は高いと評価できる。さらに、達成度の上振れ傾向があるため、会社予想は控えめな傾向があると考えられる。

純利益予想の前年実績比:+8%
異例値を除く過去5期の予想範囲(+3%~+13%)内に位置しており、現実的かつ堅実な水準といえる。達成度の平均値は106.8%で、特に高い達成率を維持しており、信ぴょう性は非常に高いと評価できる。過去の傾向として上振れが顕著であるため、会社予想は控えめに設定されていると考えられる。


Q5 市場の評価は?

EPSが上昇するとPERが低下する逆相関が見られることから、市場は利益成長を慎重に評価していると考えられる。また、5期前と比較してEPSは大幅に増加したがPERは半減しており、市場が利益成長を過小評価している可能性がある。

直近期末のPERは割安感が強い水準にある。さらに、過去5期の安値PERと高値PERの範囲内にあり、市場の成長期待が高まっている兆しは見られない。


Q6 リスクをどう見る?

利益予想は信ぴょう性が高く、過去の達成率を踏まえると上振れの可能性が期待される。また、PERが割安な水準にあり、市場評価が改善すれば株価上昇の余地が大きい。

一方、市場は利益成長を慎重に評価し、過小評価が続くリスクがある。さらに、成長期待の高まりが限定的で、株価が短期的に上昇しにくい可能性がある点にも注意が必要である。


最後に「買うならどのくらい?」を検討します。
・過去の市場評価から、相対的に低い水準を「概ね安い水準」として算出し、
・さらに水準を絞るために、リスク許容度に応じた3つのシナリオを提示します。

これにより現在の株価位置を把握し、安いと考える水準に達した際に投資を検討する準備ができます。

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本記事は開示情報等を基にした客観的な分析を提供するもので特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また期中の業績修正等は反映しておらずリアルタイムの情報ではありません。記載の数値や分析結果は参考情報であり将来の価格や投資成果を保証するものではありません。内容には十分注意を払っていますが誤りが含まれる可能性があります。また情報は予告なく変更・修正される場合があります。有料部分の「買うならどのくらい?」は、過去の業績データや市場評価の傾向を基に理論株価や目安を提示したもので、これらは一般的な投資手法に基づく参考値であり特定の価格や投資行動を推奨するものではありません。また市場環境や業績修正のなどの影響により変動する可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で慎重に行ってください。投資はリスクを伴いますのでこれらをご理解の上でご利用ください。


Q7 買うならどのくらい?

過去の市場評価の範囲を基に、相対的に低い水準を特定すると、投資を検討する際の有用な目安となる。同社の場合、直近5期の安値PERの平均〜高値PERの平均を概ねの評価レンジとすると、

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