光回線②(真田君との出会い)

初月の契約は7件

二か月目の契約は17件

三か月目の契約は25件

非常に順調に成長していく数字にこの業界でも食べていけると確信を持ち始めました。

しかし周囲を見渡す余裕が出来て気になることが１点

皆さん、感情で行動されてらっしゃる。

最低な言い方をしてしまえば高卒ばっかりで論理的思考をあまり持ち合わせていない。

その日、一日をその時の感情で動くから営業数字にムラが出てくるし雨が降っているというだけで営業活動をしなかったりする。

そんなときでした。

真田君が入社してきたのです。

この真田君、営業経験は全くない人材だったのですが入社初月からものすごい数の契約を取ってきました。もちろんお客様に嘘を言ったり、無理矢理契約書を書かせたりという事も一切ありません。

真田君がすぐに私の数字を上回りものすごく焦りました。

そしてそれ以上に嫉妬しました。

真田君が契約を取るたびに「キャンセル来い」って本気で思いましたし「なんなら体調不良で休め」とすら考えたこともあります。

我ながら真田君を見て「よ～し、真田君よりもたっくさん数字を上げれるように頑張るぞ！」と言う概念は一切無く、ただひたすら真田君の失敗を願っていました。