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関西医科大学 面接まとめ
関西医科大学前期一般の面接が終わりましたので,少しでも詳しい情報を残せたらと思い書いております,endeavorです。書いたのは試験当日なので,我ながらかなり詳細に書けていると思います。
1.待機室
関西医科大学の面接の待機室は,講義室と会議室です。会議室は分かりませんが,講義室には机と椅子がありましたので,勉強はとても捗ります。私は国公立2次の過去問をしていました。
集合時刻になると,試験官の方が各教室に説明に来られます。私の時はモゴモゴと早口でお話しされましたので半分も聞き取れませんでしたが,そのお話を聞いていなくても困ることはあまりないと思いますので,聞き取れなくても焦る必要はありません😅。また,最初の説明時に,この待機室は何時ごろから面接が開始されるかを教えていただけます(割と正確です)。その時間を参考に,いつお手洗いに行くのか,どのような時間配分で勉強をするのかを決めておくと良いと思います。
お手洗いに行く時は,スマホなどを入れた封筒を,待機室の試験官に渡します。私はお手洗いからの帰りに迷子になりかけたんですが,皆様どうなんでしょう…私が方向音痴なだけかもしれませんね…
2.面接
時間になると待機室から13〜16人ほど呼ばれ,移動します。呼ばれる順番は,受験番号に関係なく,ランダムです。シミュレーションセンターまで移動し,1〜16(13)の番号がついた椅子で少し待機します。この待機中に最後の確認はすることができます。そして,その椅子の番号が面接室の番号です。しばらくすると,面接室の前まで案内されます。前の人が出て,評価表を回収し終わると,面接室に入ってくださいというアナウンスが入ります。そのアナウンスで,待機していた人が一斉にドアをノックし始めます。ドアは見た目よりも重いので気をつけてください。
面接は3人の試験官と1人の受験生で,10分間です。サンプル数2ですが,真ん中の人が優しい担当で,端の2人がちょっと怖め担当なようです(圧迫ではありませんが)。
ちょうど面接の日が雪だったこともあり,寒かったでしょ〜というような会話から始まりました。
以下,質問と私の回答です(覚えている限り)。無事合格しましたので,このように答えれば落とされはしないようなので,ぜひ参考にしてみてください。
・関西医科大学までどのようにして来ましたか?迷いませんでしたか?
家がバレるので省略
・医師を志望した理由は?
個人情報保護のため省略
ここまでが真ん中の優しい試験官さん
次に左の真面目そうな試験官さんから
・調査書から。イギリスに留学していたとのことですが,色々賞を取られたそうですね?どのようなものですか?
イギリスにいた際に,日本でいうような数学オリンピックに参加させていただきました。予選では金賞を,本選ではmeritという日本では優秀賞のようなものをいただきました。
・他にもスキーもなさるんですか?
幼い頃に初めて家族でスキーに行った時に,私が満面の笑みで滑っていたようで,それ以降,毎年スキーに行っています。スキー検定というものにも挑戦しました。
・それはどのようなものですか?
それはどのような斜面でパラレルで滑れるなどと言った技術の証明のようなものです。
右側の印象に残っていない試験官さんから
・どのような人生を生きたいですか?
人との協調性も大切にしながらも,自分のやりたいことをできる限りやるという人生を送りたいと考えています。実際に,私が初めて留学をしたのは小学校を卒業して中学校に入るまでの春休みでした。そこで,長期留学をしてみたいと思ったのですが,コロナで生憎行くことができずにいました。どうにか留年せずに留学できないかと検索していると,良い制度があったので,日本の学校にその制度を利用して留学が可能なのか,どのようにすれば留学後に留年せずに復学できるのかを相談し,なるべく負担をかけないようにしながらも,イギリスに留学しました。今までもそのようにして来ましたし,これからも,人にあまり迷惑をかけないようにしながらも,自分のしたいことをやるというような人生にしたいと思っております。
・留学にスキーと文武両道の学生生活だったようですが,他に日本の高校で頑張ったことはありますか?
私は高校1,2年生の時,生徒会に入っており,文化祭と体育祭の企画を担当していました。ちょうどコロナが明け,コロナ対策をしつつも,通常に戻していこうという段階だったので,そのようなご時世にあった企画を考えていました。また,コロナ前の書類が全てなくなっており,使えなかったので,一から書類の作成するなどもしていました。
真ん中の試験官さんから
・裏返しておいてある紙に書かれている文章を1分で読んでください。その後に,その文章について質問をします。
文章はざっくりと,メディアのレポーターは事件などに対して事実だけでなくその人の感情もレポートするが,それは視聴者が感情を考えるのが面倒だからだ,というようなもの。
・レポーターが感情もレポートするのは視聴者が感情を考えるのが面倒だからだと文章は述べているが,それについてどう思いますか?
確かに,人はとても悲惨な風景を見ると頭が真っ白になって,心も停止してしまうことがあります。そのような時に,レポーターが率先して感情を伝えることで視聴者の心が再び動き始めるのを手伝ってくれるという効果があると思います。実際に,私が東日本大震災の映像を見た時,頭が真っ白になり,何も感じられないほど動揺しました。その時,レポーターさんが“悲惨な”などという言葉を使われたことで,初めて悲惨だ,可哀想などの心情が湧き上がって来ました。その一方で,レポーターさんが感情もレポートすることで,視聴者さんが考えるまもなく,その出来事に対する感情を決められてしまうなどのよくない点もあるのではないかと思います。
・その悪い点はどのようにすれば解決できると思いますか?
まず始めに,事件の概要,事実のみを伝えて,その後に,レポーターさんの感情を伝えたり,出演者の方々のディスカッションを放送することによって,視聴者さんは自分で考える時間をある程度確保できるのではないかと思います。
真ん中の優しい試験官さんが左右の試験官さんに他に質問がないかと問いかける。
・将来,医師を考えていらっしゃると思いますが,何科になりたいなどありますか?
私は心臓血管外科医になりたいと考えています。両親が遠隔画像診断をしておりまして,時々疾患について教えてくれるのですが,名称だけで,あとはインターネットで自分で調べるということをしておりました。そうしているうちに,心臓血管外科の先生の大動脈弓部置換術の手術動画に辿り着き,それを見て,格好いい,と純粋に憧れました。それが心臓血管外科医になりたいと思うようになった一番のきっかけです。
・もちろん関西医科大学の他にも併願していらっしゃると思います。そうですよね?
は…はい。
・あっいいですよ,具体的には聞きませんからね。
・関西医科大学を志望した理由を教えてください。
志望校を考え始めた高校2年生の時は,関西から出ることを考えてはおらず,母の勧めもあって,オープンキャンパスに参加させていただきました。
キャンパスツアーで校内を見学させていただいて,広く,様々な機器があるシミュレーションセンターが特に印象に残りました。そこで練習させていただければ,実戦に近い形で練習することができ,患者さんとのより良い接し方も学べるのではないかと思いました。また,キャンパスを案内してくださった方のお話を聞いているうちに,もし入学できれば,楽しく,そして充実した学校生活を送れそうだと思い,入学したいと思うようになりました。
帰宅してから,もう少し調べてみると,早期から臨床研修をすることができ,6年時には海外でも臨床研修をすることができるということで,それらもとても魅力的に感じました。
・以上です
ありがとうございました。
というような感じです。噛んだり,どもったり,大嘘をついたり,少し変なことも言ってしまいましたが,失礼なことはしていないと思います。
志望理由を話しているうちに,試験終了の合図(外からドアをノックされる)があり,焦って考えていた通りには志望理由を言えませんでしたが,失言はしていないはずなので,セーフでした。
3.試験後
試験後は,自習室のようなところに一時的に通され,面接室から全員が出て来たのを確認したあと,別の階の自習スペースに案内されました。午前の部は13:30までは解放してもらえませんでした。再面接の人は自習をしていると番号で呼ばれていました。大体1グループに1人(=15人に1人)くらい再面接でした。
4.まとめ
関西医科大学は,建学の精神にもあるとおり,慈仁心境ー慈しみ,めぐみ,愛を心の規範として生きる(質問される可能性あり)というような,人に共感し,寄り添う系のことを好むようなので,面接の回答なども,もう少しこの建学の精神にそうように答えたかったなぁとは思います。しかし,ほんわかした明るい雰囲気での面接だったので,比較的やりやすかったのではないかと思います。