【オーストラリア旅行記】
12月、人生初、1人で海外に行った。
厳密には1人じゃなかったけど、大きな一歩だったので残す。
【旅程】
12月2日〜9日
目的地はシドニー
旅行の目的はシドニーに住む友達なっちゃんに会いに。
厚かましく1週間なっちゃんの家に泊めさせてもらった。朝夜食事付きだった。感謝。
【準備】
私は海外にほとんど行ったことがない。
23歳くらいの時に台湾。
27歳転職直前にセブ島。
31歳の去年フランスパリ。
どれも自分で飛行機も取らなかった。旅行慣れした友人それぞれと行っていたのでなんならホテルも取ってない。全て任せきりだった。
去年ヨーロッパに行った時はすごく緊張して不安だったけど幼馴染と一緒だったのでなんとかなった。
今回は日本から行くのは自分だけ。
初めて海外の飛行機を取るところから始まった。
時間を決めて、保険の有無も決めて、名前の順番も間違えないように何度もチェックして予約した。
今まで友人たちはこんな難しいことをやってくれていたのか。ごめんそしてありがとうと心から思った。
オーストラリアは事前にビザ申請も必要なので、それもネットと見比べながらなんとかできた。
次にeSIMを購入。
予約できた日はすごく嬉しかった。たったそれだけのことなのに、なんか胸がいっぱいになった。
さらにそこから行くところを考えて、持ち物を考えて、あっという間に旅行当日。
【旅のあいだ】
まず最初の難関は飛行機から降りる時の検疫と入国審査。事前に何度も流れを読んで、メモして臨んだ。ドキドキしたけどなんとか空港から出て、なっちゃんに言われた通りのルートで最寄り駅までついた。
来ることはできたのであとは楽しむだけ!すごく安心した。
基本ほとんどの日はなっちゃんと過ごしたけど、3日間は1人で過ごした。
最初は1人で美術館に行った。電車はクレジットカードで乗れるし、道もGoogleでわかる。美術館は喋らなくていいから余裕だった。チケットを買えた。拙い英語が通じて嬉しかった。
翌日は電車で2時間半かけて世界遺産に。大冒険だった。電車が遅れていて困ったけど、なんとか目的地に着いて絶景を見た。
今私がオーストラリアで、1人、壮大な景色を見てることを知ってる人はほとんどいない。なにものでもない感覚。ずっと遠くまで広がる青い山。1人で来ることに意味があったと思う。本当に感動した。アイスカフェラテを買うことができて、飲みながら景色を眺めたあの時間を、一生忘れない。
こちらではテイクアウトの時名前を呼んでもらう。Harukaは言いにくい発音らしく、English Nameを考えた。Hanna。私の名前。お気に入り。
次に街中で1人ショッピング。
服の試着をして、別のサイズはありますか?と英語で聞けた。それメンズやけど大丈夫?と聞かれた。オケオケと言いながら購入。
たった1週間前まであんなに怖くて、怖すぎてメルボルンに飛行機で行くのはやめたのに、今は余裕で1人でどこでもいける。メルボルン行けばよかった。できることが増えるのってとても楽しい。
ラストは帰りの飛行機。行きは全部日本語だからなんとかなってた。乗り場とかちゃんとわかるかな?とまた不安でドキドキ…
もちろんなんとかなって、無事に岡山まで乗り継いで帰って来れた。
【この経験で学んだこと】
別件で、今年の2月に、車で初めて高速に乗った。
ずっと乗ったことなくて、親にも危ないからやめときと言われていたけど、友達に会いに徳島へ。行って帰って来れたときはホッとした。
同じように今回1人で海外の飛行機に乗れた。
この1年で私の行動範囲がぐっと広がった。
私はとにかく不器用で、古い記憶だと自転車になかなか乗れなくて河川敷で膝が傷だらけになりながら練習させられたのを覚えている。
運転免許をとったあとも、駐車が下手すぎて大人なのに母親に色々言われて家の前で泣いたことがある。
けど乗れるようになった時に、どこにでも行けると思ったあの感覚を今回久しぶりに思い出した。
当たり前だけど、やってみないとできるようにはならない。
自分の強みはこの行動力と、できるまでやる心。
自転車も乗れるまで諦めなかったし、車も乗れるようになった。
誰よりも不器用だからこそ、せめて人並みになるためにと頑張るところが偉いと思う。
そういえば去年始めたピラティスだってそうだ。
最初なんにも手応えがなかったので全然楽しくなかったけど、まずできるようになるまで続けよう!と決めて通いまくった。だんだんできるようになって、初級編じゃ物足りなくなった。今上級クラスに行くとまたできないからスタートした。できないことがたくさんあるのは、これから得られる喜びがまだたくさんあるということ。
そして私はドキドキして不安でも、海外に行ってみて、過ごせるようになった。
もう不安がなくなったのでもっと行きたいところが増えた。
今まで一緒に行く人がいないから、と諦めていた国に自力で行けることがわかった。
1人でみたあのブルーマウンテンズの景色みたいに、自分の視野が、行動範囲が、地球規模で広がったことを実感した。
夏に明治神宮で引いたおみくじを思い出す。
大空に そびえて見ゆる 高嶺にも
登ればのぼる 道はありけり
遠くから見たらめっちゃ高い山でも、登っていけば自然と登る道がある。必要なのは頂上に行くまで歩みを止めない勇気と努力、とのこと。
1人で海外なんて途方もないことだと思っていたけど、1歩進んでみたらなんとかなった。そんなふうに目の前の道を一歩ずつ進んでたら、いつの間にか大きな山に登れているんだろうな。