日本人にとってのあいづち
あいづちは日本の文化。
あいづちの種類は、
・声を出さずにうなずく。
・声を出してうなずく。「うん、うん」
・「そうだね」と声に出す。
・「それから」や「それで」と話しを促す。
・「へ~、そうなんだ」と感心する。
などなど、挙げたらキリがない。
一人の人が話し終わらないうちに何度も間に差し込んでいく。
それでも、日本人はこのあいづちを無意識のうちに使いこなしている。
☆
しかし、世界の人たちはあいづちがほとんどないと言ってもいい。
日本語教師になる前はそんなに気にしていなかった。
留学生相手に授業をしていると、うなずきのあいづちもない。
聞いているのかどうかが不安になった。
彼らは、「うなずく」=「あいづち」という習慣がない。
改めて、あいづちは日本人の習慣なんだと知った。
だから、自分が相手の話を聞きながら、うなずかないでいることは
結構難しい。反対に外国人からすれば、話しにくいだろう。
中国人の夫に話をしていてもあいづちがないから、
つい「ねぇ、聞いている?」と言ってしまう(笑)
もちろん、夫は「聞いているよ」という。
日本語力よりもあいづちが出来るほうが
日本で働くときには必要なんじゃないかと思う。
上司から同僚から教えてもらうときに正しくあいづちが出来れば
日本語がうまくなくてもコミュニケーションが取れる。
外国人を雇う企業にこのことが理解されれば、雇用時のハードルも低くなる。研修時に声に出さない相槌「うなずく」こともコミュニケーションの
一つと教える。
お互いを知ることで関係も良くなっていく。